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- ふるさとビジター館 自然探訪~紫色を帯びた葉・ツクバキンモンソウ~
ふるさとビジター館 自然探訪~紫色を帯びた葉・ツクバキンモンソウ~
- 2024/12/26
- 市原版, シティライフ掲載記事
- ふるさとビジター館
秋から冬の時期、枯れずに葉を放射状に広げ、重なり合って、地面にへばりつくように越冬するロゼット葉の観察をメインに散策した。葉の形状がバラの花弁のように見えることから総称してロゼット葉といわれる。
葉脈が紫色のツクバキンモンソウ(筑波金紋草)が見つかった。シソ科キランソウ属で明るい林内に生える多年草。葉は対生し3〜4対、長さ2~6センチ・幅1~3センチの長倒卵型、粗い鈍頭の鋸歯がある。長さ1〜2センチの葉柄と葉脈・葉裏は紫色を帯びるという。花は葉腋に2~6個ずつつき、長さ1センチ程で淡紅赤~白色の唇形花。4月に行った時は株が大きかったのか葉は8対あり、白色の花が咲いていた。
ツクバキンモンソウは太平洋側に分布し、日本海側にはよく似たニシキゴロモ(錦衣)が分布するという。葉の美しさからニシキゴロモと付けられ、花は淡紫色、
ニシキゴロモの別名はキンモンソウ。筑波山で最初に見つかったことからツクバキンモンソウと名付けられた。
冬の風物詩ともいうロゼット葉。空き地のタンポポ、オオバコ、ヒメジョオン、ヒメオドリコソウなど身近なものもある。家の近くに素敵な形のロゼットがあったら、画像で保存することをお勧めします。
(ナチュラリストネット/野坂伸一郎)
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