なつかしい日本の歌 歌えばこころも軽やかに!~かなりや会~【茂原市】

『ほう ほう ほたる来い♪』『ひらいた ひらいた なんの花がひらいた♪』。毎月第1・第3水曜日、茂原市本納のほのおか館の2階からは『かなりや会』の歌声が聞こえる。『かなりや会』は令和元年11月の設立。代表の抜井邦春さんの声掛けに集まった当初のメンバーが8名、現在では今年度加入したメンバーも含めて60~80代の13名が活動している。会の目的のひとつは「心を豊かにしてくれる童謡・唱歌・わらべ歌を歌い継ぐ」こと。毎回15曲ほどを、歌詞カードを見ながら無伴奏で歌う。「季節に合わせて選曲して、年間で330曲ほどを歌います。最近では昭和歌謡も取り入れています」と、選曲も歌詞カードの用意もすべて抜井さん手作りの会だ。

 メンバーの近況報告や世間話をしながら会は始まる。曲目も全員が知っているものばかりではないが、そんな時も歌えるところだけ歌ったり、拍子だけ一緒にとったりと、ゆっくりのんびりというペースだ。時には歌のイメージに合わせて、メンバーの撮った富士山や夕焼けの写真を飾ることもある。「目や耳を刺激して、幼い頃を思い出したり、昔をなつかしんだりしたい」と、抜井さんは話す。『あんたがたどこさ ひごさ ひごどこさ♪』と歌えば、楽しくボールをついて遊んだ光景がよみがえり、『もういいかい まあだだよ♪』と歌えば、かくれんぼしていた夕暮れに友が1人2人と帰ってしまうせつなさも思い出される。『おれは河原の枯れすすき♪』と『船頭小唄』では、「関東大震災の数カ月前の歌なので、予言していたようだ、縁起でもないと言われたようです。戦後には森繁久彌が歌いましたね」といった時代背景も紹介される。

「コーラスでは敷居が高い、でも声を出して歌ってみたいという人はどうぞ。音痴でもいいんです。間違ってもいいから一緒に大きい声で歌いましょう」と抜井さんが言うように、会のもうひとつの目的は「みんなを元気にする」こと。「月に2回出てきて、少し歌って、少し冗談を言って。そういう交流の場にしたい」と続ける。新型コロナウィルス禍で6カ月ほど休会したが、現在はマスクをし、互いの距離を保って座ったまま歌う。6月には海辺のホテルで親睦会を行った。メンバーは「親睦会、とても楽しかったですよ」「仲間と会えるのがうれしくて来ています」「うまく歌えないけど、下手の横好きで」と、朗らかに語る。会では会員を随時募集中。時間は13時半~15時半。メンバーからも「コロナ禍で引きこもりがちになってしまった方は是非来てください」と、新会員大歓迎とのこと。詳しくは問合せを。

 

問合せ:かなりや会 抜井さん
Tel.080・9537・9370

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1回ドリームコンサートにて。2部では会場とステージが一体に &…
  2. ◆一席 百歳を祝う米寿に喜寿ひ孫 白子町 佐川浩昭 ・敬老会市長の祝辞聞きとれず 大網白里市 渡辺光恵 &…
  3.  明けましておめでとうございます。2005年5月に「こでまりの夢」のコラムが始まって今年で20年になります。今回は第1回で掲載しました『か…
  4.  正月飾りの縁起物に赤い実のカラタチバナがある。これを探して冬の里山を散策した。数は少ないが一株見つかると近くに数株見つかった。11月頃か…
  5. 【写真】西本さん。大谷家具ギャラリー工芸館にて、展示作品と      大分県別府市在住の竹細工職人・西本有(たもつ)さんは、市…
  6.  富山県富山市。標高3000メートル級の北アルプス立山連峰や水深1000メートルの富山湾に囲まれ、人口約40万人の北陸地方を代表する主要都…
  7.  市原市在住・岸本(下尾)静江さんが上梓した『家康 最後の日々』。これまでエッセイや訳書等を多数著してきた岸本さんが、ライフワーク的に取り…
  8.  創作狂言は、房総に伝えられてきた民話や伝承をもとに、和泉流狂言師の小笠原由祠(おがさわらただし)、千葉大学、県民で新たに創り上げてきた狂…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1回ドリームコンサートにて。2部では会場とステージが一体に &…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る