CITYLIFE 地域情報紙シティライフ 澄んだ柔らかな癒しの響き~トーンチャイム『結』20周年記念コンサート~【市原市】 2025.09.11 金属製の楽器は何種類もあるが、日本であまり知られていないのは『トーンチャイム』。アルミ合金の棒状のパイプに、ゴム製のハンマーがついており、パイプを振るとハンマーがパイプに当たって共鳴、1本で1つの音を出す。ハンドベルの兄妹とも言われる楽器だ。市内で活動するトーンチャイム『結(ゆい)』の指導者・吉村万里子さんは、「金属製ならではの澄んだ音に、振動による柔らかな響きが特徴で、聴く人ばかりでなく、演奏者も癒やしてくれる音色なんですよ」と話す。 『結』は今年活動20周年。戸田コミュニティセンターで、第1・3木曜の10時~12時、指導する吉村さんを含めたメンバー11名で練習に励み、市内で開かれるコンサートのほか、各施設や学校などで演奏している。10/4(土)のコンサートは節目の年の記念コンサートとして開催。プログラムの曲の選定は吉村さんが行った。「今年は、発足当時からのメンバーで最年長93歳の方が引退します。トーンチャイムは、小さなお子さんから年配の方まで、初心者でも無理なく楽しめる楽器。ひとりがいくつかの音を担当し、皆でつなぎ合わせて演奏することで、豊かなハーモニーと優しい音色が生まれます。昨年、夢ホールで行ったクリスマスコンサートでは、200名以上の方が来場されてホールに入りきらなくなり、その多さに驚きました。車椅子の方たちもいて『癒やされる音を聴きにきました』と言ってくださって、嬉しかったです」と吉村さん。 トーンチャイムは一度振ると音が数秒間続くので、音を止めるときはそっと肩に当てる。短く小さいチャイムだと高音に、長く太いサイズは低音になる。会では4オクターブ(1オクターブ13本)分のチャイムで演奏。今回のコンサートは誰もがよく知っている親しみやすい曲目で、つい口ずさんでしまうようなラインナップになっている。市原混声合唱団も友情出演、合唱も楽しめる。ぜひトーンチャイムならではの音色に癒やされてみては。会の活動に興味ある方は問合せを。 ●トーンチャイム『結』 20周年記念コンサート ・10/4(土) 13時半開場、14時開演 ・市原市市民会館小ホール ・入場無料 ・曲目:愛の挨拶、アヴェマリア、ジュピター、秋の童謡唱歌メドレーなど ・問合せ:吉村さん Tel.0436・42・0279