CITYLIFE 地域情報紙シティライフ 懐かしのシネマ~ミュージカル映画~ 2025.10.02 今回は『ミュージカル映画』の特集です(文中、一部引用あり)。 ●1952年(S27年)巴里のアメリカ人 米、監督ヴィセント・ミネリ、俳優ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、音楽ジョージ・ガーシュウィン。 第24回アカデミー賞美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞、作曲賞、脚本賞、名誉賞の7部門を受賞。 米国人画家とフランス人女性の恋を描き、ジーン・ケリーが出演するミュージカル映画の傑作。米国国立フイルム登録簿に保存されている。 ●1953年(S28年)雨に唄えば 米、監督ジーン・ケリー、俳優ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー。 第25回アカデミー賞助演女優賞、作曲賞。第6回英国アカデミー賞作品賞。第10回ゴールデングローブ賞主演男優賞、作品賞を受賞。 1929年の同名楽曲を原案とし、サイレント映画からトーキー映画に移るハリウッドを、コメディを交え描いた作品。 ※トーキー映画:映像と音声が同期した映画。サイレント映画:音声・音響、特に俳優の語るセリフが入っていない映画。 ●1964年(S39年)マイ・フェア・レディ 米、監督ジョージ・キューカー、俳優オードリー・ヘプバーン、レックス・ハリソン。 第37回アカデミー賞監督賞、主演男優賞、撮影賞、衣装デザイン賞、美術賞、編曲賞、録音賞。第19回ゴールデングローブ賞最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞。ニューヨーク批評家協会賞最優秀作品賞、主演男優賞。英国アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。 日本でも大ヒットし、64・65年度の2年連続で、日本の洋画配給収入の第2位に入った。ヘプバーンの代表作の一つであり、最大のヒット作。 ●1965年(S40年)サウンド・オブ・ミュージュク 米、監督ロバート・ワイズ、俳優ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー。 第38回アカデミー賞作品賞、監督賞、編集賞、音楽賞、録音賞を受賞。 世界的に大ヒットし、66年には「風と共に去りぬ」が1940年に記録した、歴代興行収入世界記録を更新した。 ●1972年(S47年)キャバレー 米、監督ボブ・フォッシー、俳優ライザ・ミネリ、マイケル・ヨーク。 第45回アカデミー賞監督賞・主演女優賞・助演男優賞・撮影賞・編集賞・作曲賞・作曲賞・美術賞・録音賞を受賞。 注目すべきはフォッシーで、この作品でアカデミー賞、ブロードウェイミュージカル「PIPPIN」でトニー賞の出演賞・振付賞、ミネリの「ライザ・ウィズ・ア・Z」では監督・振付でプライム・タイム・エミー賞を受賞。1年間でトニー賞・アカデミー賞・エミー賞の3賞を受賞した最初の監督となった。 ※今回のお薦め!サウンド・オブ・ミュージュク スイス・オーストリアの大自然や風景、耳馴染んだ名曲を満喫できる映画。ご家族でどうぞ。 ◇黛葉(まゆずみ・よう) 茂原市在住。1942年生。元映画配給会社宣伝プロデューサー。現役時代は年200本以上を鑑賞、現在、放送された洋邦画の録画DVDは1100枚以上にのぼる。