【写真】境内にある北条時頼の歌碑と住職の松﨑さん
御宿町須賀の岩井山最明寺は、『御宿』の地名発祥の寺とされる。「御宿せし そのときよりと ひととはば 網代の海に 夕影の松」。鎌倉時代に五代執権北条時頼(最明寺入道)が諸国を旅する途中でこの寺に宿泊し、裏山の岩井山山頂にて、夕日に輝く波静かな海や老松の枝ぶりの見事さに魅せられて歌を詠んだ。この歌の一節がそのまま地名の由来となったと伝えられる。寺の名も、このころから最明寺と称されるようになった。同寺では、毎年大晦日に『御宿年越まつり』を開催。今年も12月31日午後4時よりキッチンカーや縁日でにぎわい、除夜の鐘とともに新しい年を迎える。