CITYLIFE 地域情報紙シティライフ こでまりの夢~小学校入学準備について~ 2025.10.30 小学校の就学時検診が終わると、年長さんのご家庭では「いよいよ小学校入学だな」と胸が高鳴る一方で、「うちの子、大丈夫かしら?」と不安に思う声もよく聞かれます。入学準備というと文房具やランドセルなど「物の準備」を思い浮かべがちですが、実は「心と生活の準備」も大切です。 まずは生活リズム。登校時間に合わせて朝起きる習慣、身支度や朝食を自分で済ませる流れを、入学前から少しずつ練習すると安心です。また、学校では、みんなで同じ行動をする時間が長くなります。お話を聞く姿勢や「はい」と返事をする習慣、分からないことを先生に伝える力を家庭でも意識して育てていきましょう。 次に、身の回りのこと。ハンカチを持ち歩き、自分で使えることや、給食で使うお箸や歯みがきの習慣も大切です。「自分のことは自分でやってみる」経験を積むことが、子どもの自信につながります。学習面では、文字や数字を覚えさせることよりも、かるた遊び、数字クイズなどで、遊びながら好奇心を育てましょう。 たくさんの経験や体験を通して、やる気・根気が育ち、それが学習にも繋がります。もちろん完璧にできなくても大丈夫。来春入学を迎える今は、わが子の成長を信じ、励まし、見守ることが一番の準備なのかもしれません。 ◇中嶋 悦子(なかしま えつこ) 1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。 Tel.0475・53・3509