ふるさとビジター館 イソヒヨドリ

イソヒヨドリ

 「ツツ ピーコ、ピィー」と高く澄んだ心地よい美声。かなり前に沖縄で、初めてこの鳴き声を聞いた時、観光案内のバスガイドさんの声はそっちのけで、鳴き声の主を探し回ったところ、それは姿も青く美しいイソヒヨドリでした。もうあの鳴き声は聞けないのかと諦めていましたが、数年前の春、養老川河口で何と再会することができ、更に最近、自宅近くでも出会うことができました(写真はメス)。
 イソヒヨドリは、ヒヨドリの仲間と思うかもしれませんが、ツグミの仲間です。磯や海岸などに生息し、ヒヨドリに大きさも姿も似ていることからその名前が付いたと言われています。オスは全体的に青藍色で、腹が赤褐色とツートンカラー、メスは全体的に灰褐色、体の下の方は黄色っぽく黒褐色のうろこのような模様があります。同じイソヒヨドリでも、鳴き方のバリエーションが多く、個体によって鳴き声も違うそうです。
 主に留鳥として全国の海岸部などに生息しています。千葉県レッドデータブックでは、Cランク要保護生物に指定されています。市原市では文献によると姉崎の海岸部で確認されていること、また、養老川河口域でも確認できていることから、おそらく数は少ないですが海岸地帯には生息していると思います。
 身近で「青い鳥」の美しいさえずりを聞くと幸せな気持ちになります。
(ナチュラリストネット/時田良洋)

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 当ホームページは、2/17に新ホームページのオープン予定のため、情報掲載が1/31までとなります。 2/17までに開催するイベント等…
  2.  昭和を代表するスター「石原裕次郎」は今年、生誕90年。映画やドラマで大活躍し、歌手としてもヒット曲多数。誰からも愛された「裕ちゃん」の魅…
  3.  鉄道写真愛好家の皆さんへお知らせです。今年6月5日(木)~6月10日(火)に開催予定の『小湊鐵道を撮る仲間たち展』に写真を出展いただける…
  4.  今年は小湊鐵道開業100周年。これを記念し、アートによる地域づくりの拠点である市原湖畔美術館は、小湊鐵道とコラボプロジェクトを進行中。小…
  5.  成田山公園で毎年行われる冬のイベント「成田の梅まつり」。会場は成田山新勝寺大本堂の奥、16万5000平方メートルもの広大な公園。四季折々…
  6. 【写真】パキスタン・カラチの整備途中の農場で、働く青年たちと田中さん(前列右端)      36年間の市議会議員のあと、パキス…
  7.     ◆一席 記念日を遅れて祝い根にもたれ  一宮町 黒猫胡桃     ・老プランあまく見積り火の車  茂原市 道譯賢…
  8. 【写真】講演する家田さん      昨年12月、市原市市民会館で開催された『令和6年度市原市人権・男女共同参画フォーラム』。男…
  9. 【写真】はにわ博物館展示室の姫塚埴輪        昨年8月、千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪(総数48点うち殿塚古墳30点、…
  10. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 当ホームページは、2/17に新ホームページのオープン予定のため、情報掲載が1/31までとなります。 2/17までに開催するイベント等…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る