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人生はいつでも音楽と共に~ジャズピアニスト 青柳ようこ さん~【市原市】
市原市在住の青柳ようこさんは、ジャズピアニストとして活動している。「5歳から始めたピアノは、私にとってご飯を食べることと同じくらい、人生で欠かせないもの。小学校2年生の頃、ユーハイムのお菓子をもらって付録にあったレコード盤がジャズのクリスマスソングでした。ピアノとベース、ドラムのトリオで、今思えば将来やりたいと思うきっかけだったのかも」と、話す青柳さん。今では、県内のジャズライブハウスで定期的に演奏しながら、自宅で子どもから大人までピアノを教える日々を送っている。「ジャズのコンテンポラリーなサウンドが好きです。このままずっと音楽をやっていきたいです。3年前からは趣味でバイオリンも始めたんですよ」と微笑む青柳さんの、人生やジャズピアノの魅力に迫った。
NO PIANO NO LIFE
ピアノがなければ人生ではない。青柳さんのピアノの始まりは、通っていた幼稚園で週に1回行われるオルガン教室に参加したことだった。クラスの多くの子どもが通っていたものの、小学校に入った頃、周りのみんなはやめていたとか。習い事として本格的に個人のクラシックピアノ教室に通い始め、バイエルやブルグミュラーなど練習曲を順調に進めていった。「発表会の前には親と一緒に綺麗なワンピースを買いに行ったことを覚えています。ピアノの他に習字も習いましたが、小学校で辞めてしまいました」という青柳さん。音楽だけでなく、運動も大好きという活発な女の子だった。高校時代はテニス部に所属し、今でも趣味として楽しんでいるものの、やはりピアノに勝るものはなかったという。
その後、短大を卒業した青柳さん。20歳になって就職先として選択したのは『ヤマハ音楽教室』。教育系の短大に通っていた青柳さんにとって、音大卒かを問わないヤマハは魅力的だった。当時は小学校のクラス半分がヤマハに通っているといっても過言ではないほど生徒数は爆増。「活気があって講師も楽しかったです。私はピアノやエレクトーンに加えてキッズクラスのドラムも教えていました。退職するまでの16年間、バラ色の職場でした」と、笑顔を見せる。
36歳になった青柳さんは、ここで人生の一大転機を図った。なんと20歳から始めていたジャズピアノを学ぶためにアメリカに渡ったのだ。「バークリーにある音楽カレッジに進みました。16年間働いて貯めていたので金銭的な不安はなかったのですが、周囲には反対されると思ったので、出発の日にちが決まるまで内緒にしていたんです」というから驚きだ。英会話教室にも通い続けていたので、日常会話は大丈夫だが、それでも実際に現地に行くと話すスピードも速くて困ることもあったとか。「4年間通いましたが、アメリカの大学は30、40代も多いので違和感もなかったし、授業も英語ですが音楽用語が多いので大丈夫でした」という。大学ではジャズの作曲、演奏、そしてクラシックピアノについて学んだ。言語だけなく文化が異なる世界で生活するということは、自身にとって大きな影響を及ぼす。「今でいう多種多様。言いたいことをはっきりと言い、他人が全く気にならなくなりました。だから、今度は40歳で帰国した時、再び日本の生活に馴染むのが大変でした」と、青柳さん。
自宅でピアノを弾く青柳さん
ジャズを心で楽しんで
出身地の大阪や横浜のジャズライブハウスでジャズピアノを弾きながら、生徒にピアノを教えていた青柳さん。友人が開催したホームパーティーでご主人と出会い、結婚を機に市原市へ転居したのは56歳の頃。今でも横浜や市原市の自宅でピアノを教えながら、ライブ活動を続けている。「これまでに教えた生徒は、200人くらいです。アマチュアのピアニストになった生徒もいて、音楽を続けてくれることはとても嬉しいです。教室は、子どもはクラシックを習うことも可能ですし、初心者の方も大歓迎」だとか。青柳さんが教える上で気を付けているのは、『本人が希望している以上に詰め込まないこと』や『名前をたくさん呼んであげること』などコミュニケーションも大切にしている。自身の練習も怠らず、毎日チェルニーやハノンなどの練習曲で指を動かす。毎日忙しいが、そんな中でも欠かせないのが定期的に行うジャズライブ。ピアノ、ベース、ドラムのトリオで、メンバーで調整しながら、千葉みなとや成田、千葉駅近くの飲食店などで演奏を続けている。「ジャズは楽譜に書いてある通りに演奏するのではなく、相手が出すボキャブラリーに自分も文法を変えて返すもの。まるで会話をするように楽しめて、組む人が代わると違うものが出来上がるのが魅力。同じことを繰り返さないので簡単ではないですが、少しでもジャズピアノの魅力を伝えていけたら嬉しいです」と話す、青柳さん。8月30日、千葉みなとのクリッパーで『青柳ようこ ジャズトリオ』を開催予定。13時から15時まで。料金3000円(18歳以下1500円)。ピアノ教室など詳細は問い合わせを。
問合せ:青柳さん
Tel.080・8706・1920