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避難所運営は自分たちの手で
- 2015/7/10
- シティライフ掲載記事, 市原版

6月21日、南総地区社会福祉協議会主催の講演会『避難所の運営と役割』が南総公民館で行われ、同地区の各自治会役員や民生児童委員など災害時にリーダーとして動く意志、可能性のある約80名が参加した。講師は『(公社)SL災害ボランティアネットワーク』理事の坂内美佐子さん。
日本各地で大規模な地震が起きる確率が高まっている。三方を海に、二方を河に囲まれた千葉県は津波による水の氾濫、コンビナート火災なども予想され、陸の孤島になってしまう可能性がある。県外からの支援に頼らず復興の道を歩むにはどうしたらいいのか。まずは自分と家族の安全確保。そして、しばらくの間、生活の場となりうる避難所を誰がどう運営していくのかを前もって決めておく必要がある。
「大規模災害時にはみんなが被災者。行政の対応を待つのではなく、自分たちの地域は自分たちで守るという意識を持つこと」と坂内さん。そのためには災害に対する対策を日頃から講じておくことが大切だ。自治会内で、全体の指揮をとる本部長を1人、補佐をする副本部長を数人、避難所で名簿の管理などを行う避難者班、救援物資の調達を担当する食糧・物資班などの役割を決めておくと有事の際に動きやすい。1人でも多くの住民が積極的に研修、訓練などに参加し、災害時に素早く対応できる地域は復興力が高くなる。
後半は、災害時に役立つダンボールトイレ作りと、フリーズドライされたおこわに湯を入れて15分で出来上がる非常食作り体験と試食が行われた。水でも60分で出来上がる。ストックしておくと便利だ。
ある参加者は「前もって地域で体制を整えておくことが急務だと認識した。誰かがリードしてくれる、ではなくて自分たちが主体となってやっていかなければ」と頷いた。自治会などで対策の方法がわからない場合、住民に危機意識を持たせたい場合、「出前講演も受け付けますよ」と坂内さん。
問合せ 坂内さん
TEL 0436・41・8186
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