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これが朝顔?伝統のいろいろな花と葉【佐倉市】
- 2020/7/30
- シティライフ掲載記事, 外房版


黄縮緬葉瑠璃筒白総鳥甲吹上台咲牡丹
国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑(佐倉市)で、毎年人気の夏の風物詩『伝統の朝顔』が今年も開催される。展示されるのは『変化朝顔』。江戸時代以降、繰り返しおこった朝顔ブームにより創られた、朝顔に見えないような形の花と葉を持つ品種だ。独創的な知識と技術を駆使してつくり上げられたこれら変化朝顔は、世界的に見ても特異なものだが、第二次世界大戦後は、わずか数名の愛好家や研究者の努力によって維持され、伝えられてきた。くらしの植物苑では、人と植物との関わりを見るべく、1999年以降、歴史資料としてこれらの朝顔を展示している。

黄弱渦柳葉淡水色地青紫吹雪采咲牡丹
今回は、文化・文政期頃(1810年代~1830年代)に武士や庶民の間でおこった「朝顔の第一次ブーム」がテーマ。当時の変異が現在にも残っていることを紹介し、その様子を図譜と現物を対比させて展示。当時の人々の朝顔に対する知識について、現代の遺伝学や植物学の面からも紹介する。そのほか、くらしの植物苑内のハウス・東(あずま)屋・よしず展示場には、ヨーロッパ・北米産の近縁の朝顔や、明治時代以降の大輪朝顔など、同苑で栽培した鉢植えの朝顔も展示する。公的機関としては最大規模、約100系統・約700鉢にもなり、見応え充分。
色鮮やかながら、すぐにも萎んでしまう儚くも美しい朝顔。涼やかな風情に、夏の時間を楽しんでみては。

黄抱常葉紅覆輪丸咲牡丹
●伝統の朝顔
日時:9/6(日)まで 9時半~16時半
国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑(佐倉市城内町)
休苑:8/3・17・24・31の(月)
入場料:100円・高校生以下無料
・8/10(祝)~16(日)は8時半~開苑
・開花の特性上、午前中の早い時間が見ごろです。
・新型コロナウイルス感染拡大防止のため、展示解説会・朝顔苗有償頒布・くらしの植物苑観察会は中止となりました。
・入苑の際には、体温測定、入苑者確認票の提出があります。
・マスク着用、他の方と距離をとっての観覧、消毒用アルコールでの手指消毒など、ご協力ください。
・ 入苑制限を行う場合があります。
問合せ:ハローダイヤル
TEL.050・5541・8600