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心を整えて真剣勝負 『公式ワナゲ』がおもしろい! 生浜公民館ワナゲクラブ【千葉市】
- 2021/4/1
- シティライフ掲載記事, 外房版
- 内房

誰もが親しんだことのある輪投げ。その輪投げにルールや用具を独自に整備して、新しいスポーツとして発展させたのが『公式ワナゲ』だ。千葉市中央区の生浜公民館ワナゲクラブでは月に4回の練習が行われている。現在会員は16名。頭にも身体にも良いという『公式ワナゲ』、クラブのメンバーは毎回練習に余念がない。
『公式ワナゲ』とは

ワナゲ板
生浜公民館ワナゲクラブは2009年の結成。2010年に開催された千葉市輪投げ大会に10名が参加し、そのうち3名が350人中10位以内の好成績を収めた。『ワナゲクラブ』前会長の坂口興一さんも当時のメンバーの1人で、「やればうまくなるのでは」と、以来本格的に練習を始めた。2016年には『日本ワナゲ協会』千葉支部として『千葉市生浜公式ワナゲ協会』が設立された。同協会と『ワナゲクラブ』の現会長を務める遠藤三郎さんは、6年程前に入会。坂口さんと共に日本ワナゲ協会公認指導審判員として、様々な形で『公式ワナゲ』の普及活動を行っている。
全国大会で輝かしい成績

遠藤さん(前列左端)と坂口さん
(前列右から2番目)
1チーム3名で行われる団体戦ではこれまで2度優勝。坂口さんと遠藤さんは2回ともに優勝メンバーだ。遠藤さんは坂口さんを「機械のような人」と評する。坂口さんは、「遠藤さんは上達がとても速かったので、私も抜かれまいとして頑張りました」と話している。
みんなでワナゲを!仲間募集中
ワナゲの魅力は老若男女を問わず、車いすでもプレーできること。1人でも、大勢でも楽しい。ゲームの状況に応じて作戦を練ったり、点数を計算することで頭の体操にもなる。基本は、「腰を落として目標に向かって真っすぐ投げる」こと。シンプルな競技だが、「見るのと違って、実際にやってみると難しいです。なかなか思うようには入りません」と昨年入会したばかりの渡辺由美子さん。練習では各人の投げるフォームも様々だ。それぞれが「何が悪いんだろう。なんでこうなるの」と自問自答しながら輪を投げる。2mという距離が近そうで遠く、ゴム製の輪は勢いが強いと台に弾かれてしまう。「精神力が大切」と皆、口をそろえる。実際、大勢の応援に囲まれる全国大会の決勝では点数は驚くほど低く、パーフェクトを出すことは至難の業だという。
橋本敏子さんは、1度目の団体戦優勝チームのメンバー。「山形へは4回行きました。団体戦優勝した翌年の大会で、坂口さんと選手宣誓したのはいい思い出です」と振り返る。松田賢一さんは、2度目の団体戦優勝時のメンバー。「家で練習するときは、毎回100ゲームを練習します。クラブでは友だちとコミュニケーションをとれるのが楽しいです」。ゲームに取り組むメンバーの表情は実に真剣ながら、互いに声を掛け合い、和やかな雰囲気で練習は続く。宮原登さんは、「ワナゲを始めて5、6年ですが、なかなかうまくなりません。4年前に山形でパーフェクトを出したことが印象深いです」。板倉義晴さんは、「単純ですが、とても集中します。入った時の達成感があり、おもしろいです」と話す。
全国ランキング戦も楽しみの1つ。クラブの練習でのゲームをすべて記録し協会に送ると、年度ごとに集計され成績上位者に賞状が贈られる。全国2300人もの参加者と居ながらにして競い合えるのは、メンバーにとって何よりの励みとなっている。ワナゲクラブの練習は毎月第1・3月曜と第2・4水曜の午後1時~3時で、現在会員を募集中。興味のある方は問合せを。
問合せ:生浜公民館ワナゲクラブ 遠藤さん
Tel.043・262・7318