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こでまりの夢 ~楽しかったことは、ずっと忘れない~
- 2021/12/2
- シティライフ掲載記事, 外房版
- こでまりの夢

私が小学生の頃、同じ地区の小学生がいる5世帯が、月に一度、持ち回りで自宅に子ども達を集めて『子供会』を行っていました。クリスマス会では、6年生がやった劇に、その家の赤ちゃんが乱入して大笑い。1年生と6年生がペアになって歌謡曲を歌って大盛り上がり。学校とは違う異年齢の関わりが、とても楽しかったことを今でも鮮明に覚えています。
先日、私が勤める保育園の卒園児さんと話をする機会がありました。4年生になった○くんは、「先生、保育園の頃、とても楽しかったのを今でも覚えているよ」と言うのです。どんなことが楽しかったのかを聞いてみたところ、作品展で友達や先生たちと大きな象を作り上げ、それに乗って遊んだことが一番楽しかったそうです。この子の楽しい思い出に私も少しだけ貢献できたのかな、と思うと、とても嬉しくなりました。
人間は、悲しかったことや辛かったことをいつまでも覚えていると生きていけなくなるので、嫌なことは忘れるように脳が働くのだそうです。一方、楽しかったことや嬉しかったことは、記憶に残りやすいそうです。
子どもたちには、楽しい思い出をたくさん持たせて、幸せな大人になってもらいたいなと思いました。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション㈱代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
Tel.0475・53・3509