有秋西小学校校長の楽しい食育講座

有秋西小学校校長の楽しい食育講座

 1月28日、市原市立有秋西小学校家庭科室にて小澤幸彦校長(56)が講師をつとめる食育講座が同校低学年の保護者を対象に行われ、雪の降り積もる中、10名が参加した。校長が自ら腕をふるい、毎回異なる献立で行っている今年度3回目の同講座は、校長の他に学校支援ボランティアに支えられ行われている。
 食育の大切さを説明した後、「楽しくやりましょう」校長の掛け声で元気よく調理スタート。今回の献立は千葉県の郷土料理であるイワシのつみれ汁ときのこの炊き込みご飯。ふっくらと粒の立った出来上がりにこだわるため、水分を含むきのこ類を入れる場合にはご飯の水加減は通常より少なめにする。つみれにはねぎ、生姜、みそ、大葉のみじん切りを混ぜ、盛りつけた後に白髪ねぎとゆずの皮を散らす。「うちのとは違う材料で勉強になった」との声も。
「青魚に含まれる栄養素はゆずの皮と一緒に食べると吸収がいいんですよ。生姜は栄養のある皮ごとみじん切りに」とアドバイスをする校長。家庭でも毎日料理をしているそう。「厨房に立つのが大好きです。身体のために自分が食べたいと思うものを食べる。作って喜んでもらえると嬉しいですね。次回はフランス料理かな」と冗談を交えながら笑顔で話す。
 調理後は長テーブルを囲んでみんなで会食。先ほどの献立の他に校長の『本日の気まぐれ料理』である麻婆豆腐とお手製のたくあん、カスピ海ヨーグルトフルーツ添えが並んだ。花山椒などの香辛料が利いた麻婆豆腐にみんな顔が真っ赤。「子どもと一緒に作ってみてほしい。自分で作ったものは食べますよ。子どもにとって食は思い出深いものとなります」と校長。食育講座の目的は料理を教えることだけではない。「学校への意見を聞きたい。一緒にご飯を食べながらだと話しやすくなるでしょ」楽しくうちとけた雰囲気の会食に、普段は話す機会の少ない校長との距離も縮まったようだ。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  前回に続き「映画音楽」特集第2回です。時系列にてご紹介。(※文中一部引用あり) ★第三の男(英)1952年(昭和2…
  2.  今やサーファーの聖地となった長生郡一宮町には、上総国一ノ宮の『玉前神社』(たまさきじんじゃ)が長い歴史と共に鎮座する。ご祭神は神武天皇の…
  3. ◆一席 若者の人生曲げる闇バイト 大網白里市 渡辺光恵 ・世渡りは適度に自説曲げ伸ばす 東金市 伴里美 …
  4. 【写真】スパリゾートハワイアンズ・ウォーターパーク ●千葉県立美術館開館50周年記念特別展「浅井忠、あちこちに行く~むすばれる人、つながる時…
  5. 【写真】五井小の歴史をたどるスライドショーの冒頭、紹介する子どもたち  昨年と今年は、創立150周年を迎える小学校が多数ある。1872年の…
  6.  冬の使者と呼ばれるハクチョウ。シベリアなどから北海道を経由し、冬鳥として日本へ広く渡って来る。近年、地球温暖化の影響で、繁殖期と越冬期が暖…
  7. 【写真】布施知子《二重折りのヘリックス》2018  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『かみがつくる宇宙―ミクロとマク…
  8.  銚子市は、漁業と醤油の街として有名ですが、2012年に銚子市全域が日本ジオパーク委員会から「銚子ジオパーク」として認定されました。ジオパー…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  今やサーファーの聖地となった長生郡一宮町には、上総国一ノ宮の『玉前神社』(たまさきじんじゃ)が長い歴史と共に鎮座する。ご祭神は神武天皇の…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る