有秋西小学校校長の楽しい食育講座
- 2013/2/15
- 市原版
有秋西小学校校長の楽しい食育講座
1月28日、市原市立有秋西小学校家庭科室にて小澤幸彦校長(56)が講師をつとめる食育講座が同校低学年の保護者を対象に行われ、雪の降り積もる中、10名が参加した。校長が自ら腕をふるい、毎回異なる献立で行っている今年度3回目の同講座は、校長の他に学校支援ボランティアに支えられ行われている。
食育の大切さを説明した後、「楽しくやりましょう」校長の掛け声で元気よく調理スタート。今回の献立は千葉県の郷土料理であるイワシのつみれ汁ときのこの炊き込みご飯。ふっくらと粒の立った出来上がりにこだわるため、水分を含むきのこ類を入れる場合にはご飯の水加減は通常より少なめにする。つみれにはねぎ、生姜、みそ、大葉のみじん切りを混ぜ、盛りつけた後に白髪ねぎとゆずの皮を散らす。「うちのとは違う材料で勉強になった」との声も。
「青魚に含まれる栄養素はゆずの皮と一緒に食べると吸収がいいんですよ。生姜は栄養のある皮ごとみじん切りに」とアドバイスをする校長。家庭でも毎日料理をしているそう。「厨房に立つのが大好きです。身体のために自分が食べたいと思うものを食べる。作って喜んでもらえると嬉しいですね。次回はフランス料理かな」と冗談を交えながら笑顔で話す。
調理後は長テーブルを囲んでみんなで会食。先ほどの献立の他に校長の『本日の気まぐれ料理』である麻婆豆腐とお手製のたくあん、カスピ海ヨーグルトフルーツ添えが並んだ。花山椒などの香辛料が利いた麻婆豆腐にみんな顔が真っ赤。「子どもと一緒に作ってみてほしい。自分で作ったものは食べますよ。子どもにとって食は思い出深いものとなります」と校長。食育講座の目的は料理を教えることだけではない。「学校への意見を聞きたい。一緒にご飯を食べながらだと話しやすくなるでしょ」楽しくうちとけた雰囲気の会食に、普段は話す機会の少ない校長との距離も縮まったようだ。