第16回ミニバス市原ジェフカップ優勝

第16回ミニバス市原ジェフカップ優勝
燃える4小学校混成チーム 白幡若宮フェニックス

 市原市のミニバスケットボールチームが5年ぶりに関東大会への切符を手にした。7月7日、第16回ミニバス市原ジェフカップ女子の部で優勝したのは石塚、若宮、白幡、五所の4小学校に通う児童が所属する白幡若宮フェニックス。県内15地区の予選を勝ち抜いた48チームの頂点に立った。佐久間市長を表敬訪問し、優勝を報告すると「市制50周年記念の年によくやった」とほめられたそうだ。
 練習場所のひとつ若宮小学校を訪れると、体育館には2年生から6年生までの子どもたち27人の掛け声とバスケットシューズの音が響いていた。「もっと気持ちを出せ」、「逃げるな」とヘッドコーチの仁科俊さん(51)が檄を飛ばすと「はい」と気合の入った声が返る。ボールを追いかける選手の動きは小学生とは思えないほどのキレとスピード感。エンドラインからゴールへ走る姿には気迫がこもっていた。
 大会結果について仁科さんは「優勝候補として常にマークされ、厳しい戦いだった。しかし、今年の出場メンバーは4年生のころから全国制覇を口にするほど意欲的。粘り強く練習に打ち込んできた」と喜ぶ。決勝の相手は練習試合で2度負けた強豪。レギュラーの6年生10人と5年生1人は「今度こそ負けたくない」という意気込みで臨んだ。キャプテンの小林りかさんは「試合前、仁科コーチからこれまでの練習の積み重ねを信じろと言われた。緊張したが自分たちはできると言い聞かせ、円陣を組んだ」という。得点46対40のうち27点をいれたのはシューターの外木裕梨さん。本人は恥ずかしそうに否定するが、「調子は200パーセントだった」と仁科さんは言い切る。活躍が評価され、得点につなげたポイントガードの高橋奈瑞菜さんとともに同大会最優秀選手に選ばれた。今夏、2人はセンターの川島愛姫さんと一緒に公益財団法人市原市体育協会が主催する『少年の翼』の選手として韓国へ遠征する。
 チームをサポートするのはアシスタントコーチ6人とマネージャー。そのひとり野田さんは「3人でパスをつなぐスリーメンで5分間にシュートを45本も決められるのはうちぐらい」と誇らしげ。同じく3年生の我が子を参加させる吉田さんは「学校の枠を超えまとまっている。子どもの交友関係も広がった」とチームの良さを評価する。保護者たちも週5日の練習、土日の試合に力を貸す。トーナメント試合のあと、体育館に戻りシューティング練習をする子どもたちの球拾いをしたことも。母親たちは「親同士のつながりも強く、親子で一緒に頑張れた」と振り返る。迎えにきた父親のひとりは「コーチをはじめみんなミニバスが大好き。自分の子どもが出なくても試合の応援に行く。日常生活の一部になっている」と楽しそうに話した。
 練習後、子どもたちに感想を聞くと「優勝できて嬉しい」と満面の笑み。その半数以上が「将来はプロの選手になりたい」という。チームの良いところは「練習をたくさんしている」、「祝勝会が楽しい」とのこと。そばにいた仁科さんが「コーチがいいだろ」と言うとどっと笑いが起き、「仁科コーチがおもしろい」と口をそろえた。闘魂と書いたチームTシャツはプロレス好きの仁科さんが考えたライオンのマーク。「コーチの携帯カバーにお笑い芸人がプリントされている」と6年生が教えてくれた。「チームメイトは低学年の頃から一緒に過ごす時間が長く、信じあえる存在」とスポーツで結ばれた強い絆に胸を張る子どもたち。問題が起きたときは、他校との練習試合を取りやめてまで話し合う。仁科さんも「何でも自分たちで解決しているから」と心配していない。
 若宮地区に住む仁科さんが指導を始めたのは10年前。白金小学校の教師をしているので子どもたちの学校生活にも目配りをしてきた。「低学年で目立たなくても高学年になって芽が出るメンバーもいる。個性を大切にし、型にはめないようにしてきた。ミニバスは勝敗ではなく人間的に成長をしていく場」と考えて育てている。子どもたちによると「練習の時は厳しいけれど、シュートを決めたり、いいプレーをするとハイタッチをして喜び、思い切りほめてくれる」と信頼関係もばっちり。チームは7月末に行われた県大会『サマーフェスティバル』のフェスタディビジョンでも優勝を決めた。「記事を読んで入る子が増えるといいな」と仁科さんが笑うと「みんな優しいよ」とメンバーのひとりが言った。
 

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