君が夢中になれるものは何?
- 2013/10/11
- 市原版
君が夢中になれるものは何?
キャリア教育の一環として市立牛久小学校が取り組んでいる『夢ぴったり仕事体験』。地域の保育所やケーキ屋など12カ所で職場体験をした同校6年生45名を対象に、9月19日、サッカー市民球団『VONDS(ボンズ)市原』監督の西村卓朗さんが自らの社会人経験をもとに将来の夢を見つけるための手ほどきとなる講演を行った。
Jリーグ『大宮アルディージャ』在籍時代にゴールを決めた瞬間の映像に見入る児童たち。23歳でプロ入りした西村さんが初めて点を決めたのは28歳になってからのことだ。12歳の時にテレビで見たイタリアワールドカップ以来、サッカー選手になりたいという夢を持ち続け、プロの選手として活躍し、現在の監督兼GM(総支配人)に至るまでの経緯と手順、仕事への意欲、会社という組織の仕組みなどをわかりやすく説明した。
西村さんが働く上で心がけていることが5つある。一つは夢中になること。監督、GMとしてよりよいチームを作ることに情熱を注いでいる。二つ、自分をごまかさない。持久走のようなつらい練習でも自分で決めたことは手を抜かずにやり遂げる。三つ、相談する。足が遅いと悩んだ西村さんはどうすれば速く走れるのか様々な人に相談し、的確なアドバイスを得ることができた。四つ、続ける。「苦しい時でも続けることがチャンスのそばにいる方法」本の中から心に刻み込んだ一節だ。五つ、人、物、出来事に感謝の気持ちを持つ。高校卒業後、大学受験に失敗しサッカーができずに悔しい思いをした1年間があったからこそ一段とサッカーに打ち込むことができたという。
「興味があることを一つでもたくさん見つけて少し苦しくても続ける。自分をごまかさず、困った時は人に聞き、ありがとうの気持ちを忘れずに頑張って下さい」と西村さんは児童たちに語りかけた。野球が好きだという男児は「頑張って続けようと思った」と笑顔で話した。