笑顔輝く子育て世代
- 2013/11/1
- 市原版
笑顔輝く子育て世代
『第2回いちはらパパママフェスタ』が9月22日、youホールで開催された。主催した『市原子育て応援団』は未就学児を持つ母親中心のボランティア団体。3人の子どもを育てる同フェスタスタッフは「普段、育児に忙しい親たちが自分の能力を発揮し、達成感を味わい、輝くことができるイベント。自分の可能性に気づいたり、居場所を見つけたりして、来場者にもスタッフにも子育ては楽しいと感じてもらいたい」と期待を込めて話した。
リトミック、アルバム作り、ネイルケア、手作り品販売などさまざまな催しを企画担当したのも未就学児の親たち。2歳の女の子を持ち、育休中の教師は「自分ができることを手伝いたいと考え、絵本コーナーを設けた」という。体育室のステージでベリーダンスやヒップホップを踊ったのは幼児から小学生たち。保育士たちの手遊び歌やパネルシアターに小さな子どもたちは飛んだり跳ねたりと全身で楽しんでいた。看護師や保健師ママが開設した健康相談所『パパママ保健室』で人気だったのは沐浴体験。乳児を抱く父親などと一緒に幼児が赤ちゃん人形のお世話をしていた。
会議室で『パパママ座談会』に参加し、「いろいろな育児法があると知った」と感想を述べたのは1歳児の父親。「姑が甘いものを与える」という母親の悩みに「お父さんの出番」、「孫をかわいがる姑の気持ちはわかっていると伝えてから話してみたら」と講師や他の参加者から提案があったそうだ。『防災講座』で教えていたのは市指定ゴミ袋を使った雨具。若い夫婦が交代で赤ちゃんを抱っこしながら作っていた。簡易オムツはレジ袋の持ち手上部と両端を切り、細長く広げタオルを敷くとできるとのこと。託児室に子どもを預け、体験できる美容コーナーも「自分の時間が持てた」と好評だった。
今回のイベントに協賛をした企業、団体、個人は60以上。市制施行50周年記念事業として市原市が共催し、市内の子育てにかかわる行政や団体の情報も紹介された。来場者は主催者発表で約1200人。3人の子どもを遊ばせようと来場した夫婦が「育児をしながらこれだけのイベントが開けるとは」と感心していた。
同応援団は代表の谷口真紀さん(40)が10年ほど前に市原の子育て情報を集め、ブログや掲示板に書き込んだのがはじまり。ネットや口コミで知り合った数人の仲間は今や30人以上。子育て情報誌『あんと』発行、託児付きリフレッシュ講座などを開催してきた。谷口さんは「ゆるやかなつながりで母親たちができる事をできる時にしてきたので形はなかった。より多くの人に気軽に参加してもらえるよう、新たな形の団体として進化したい。市原で子育てをする人が生き生きと輝いてほしい」と笑顔で話した。