世界へ届け、私だけの歌声
- 2014/7/4
- 市原版
プロのシンガーソングライターという夢に向かって邁進している現役の女子高校生がいる。市原市在住の児玉香織さん、16歳だ。「歌とギターが大好き」飾らない素直な笑顔で話す。小ぶりのギター、ベイビーテイラーを抱え歌い出すと表情は真剣になる。ずっと聴いていたくなるような柔らかい心地よさと同時に、彼女の内に秘められた強い意思を感じさせる歌声だ。
バンド活動をしていた父親、英樹さんの縁で、ブルースを中心に音楽活動をしている菊地明さんと1年前に出会った。「初めて会ったとき、彼女はまだギターコードなど全く知らず、自分で心地よい音を探して弾いていました。今でも彼女独特の弾き方です。透き通った声質、ささやく様な歌い方と力強く歌うところを緩急つけて表現するところが魅力」と菊地さんは評する。香織さんは菊地さんが設立した音楽レーベル『Pan Records』に所属し、「16歳の記念にインディーズのCDを出したい」とオリジナルのソロアルバム製作に励んでいる。ネイティブが使うような自然な英語で詩を作り、世界中の人々の耳に残るような自作のメロディーと合わせる。模倣的に作り上げたものではなく自分だけの、自分自身の声で歌い上げることが理想の未来図。
幼少の頃から、ビートルズが大好きだった父親の影響で常に洋楽を耳にする環境にあった。心を動かされたのは小6の誕生日に姉がプレゼントしてくれた、米ドラマ『ハンナ・モンタナ』サウンドトラック中のマイリー・サイラスの歌声。当時は英語など全く分からなかったが、聞こえる通りに声を発して一生懸命に歌真似をした。以来、洋楽のポップスばかりを聴くように。現在、好きな歌手はテイラー・スウィフトとエド・シーラン。特にネットの動画で見たテイラーの『Fifteen』はギターに触れるきっかけにもなった。自らも15歳の時だ。父のギターをこっそりと借りて手探りで弾くように。やがて自分のギターを手に入れ、演奏に明け暮れる日々が続いた。「夢中で弾いていると、5時間なんてあっという間。気づいたら深夜だったこともありました」
人見知りで、もの静かな性格だったと自己分析する。人前で歌うなんてとんでもないと考えていた香織さんだったが、通っている英語スクールなどでミニライブを重ねるうちに、周りから喜びの声や励ましの言葉をもらうようになり、プロへの道を意識し始めたという。「歌とギターのみのシンプルな演奏で勝負できるような歌手を目指し、世界中の人々に感動を与えたい」そんな夢を叶えるべく、北国分寺台にあるバーのステージに立ち、菊地さん、英樹さんと共に生演奏と歌声を披露している。
問合せ Pan Records
e-mail:info@pan-records.com