- Home
- 市原版, シティライフ掲載記事
- 季節のスケッチ
季節のスケッチ
- 2015/3/20
- 市原版, シティライフ掲載記事

俳画と文 松下 佳紀
啄木鳥(きつつき)は木突(きつつき)、けら、木たたき、など別名があり、赤げら、青げら、熊げらなどの同種類がいる。当地で見られるのは小げらぐらい?か▼テレビでは赤げらを見たが、嘴(くちばし)をハンマーにして木に巣穴をあけていた。その打撃音は大きく、またその動作が滑稽(こっけい)なので笑ってしまった▼小げらは雀ほどの体格なので迫力はないが、その分ちょこまか動く姿が可愛い。彼が木をつつくのは餌をさがすためだが、コツコツか、コンコンか、ココココか、早打ちする音は微かだが軽快でさわやかだ▼これも微かだが時折ジーとかギーと鳴く。留鳥だが俳句では秋の季語になっている。しかし彼の観察をするには、落葉した木々の多い冬から早春がふさわしい。