バラを育て楽しむ

 花木でもっとも愛好者の多いバラは、初夏が一番のシーズン。加茂公民館では、約20年バラの庭作りを楽しんでいる大沢純子さんを講師に迎え、5月13日に講座『バラを育てる』を開催した。参加者は、初心者から約10年行っている人など20名。「バラを育てる基本は、バラの特徴を知って、庭の環境に合った種類を植えること」と大沢さん。「環境に合わないと病気にもかかりやすく、失敗する可能性が大きくなります。最初は育てやすさから選ぶといいですね」。
 講座は苗の選び方、植える時期や場所の考え方、肥料のやり方など、世話の方法を10のポイントに絞って解説。「空気の入った柔らかい土が大事。排水を良くし、定期的に土を返します。雑草をとる時は、スコップで根から掘り返すと、空気が入って一石二鳥ですよ。殺菌剤と殺虫剤も組み合わせて使います。1種類だけ使うと耐性ができて効きづらくなります」。バラの主の病気である『うどんこ病』『黒点病』の感染には、「病気になった葉はすべて拾い、土も消毒することです。菌が生き残ってしまうことが、他に感染する原因。取ったスコップ、ハサミも消毒して、そのまま別の花に使わないように」と、アドバイスした。
 後半は公民館から徒歩数分の大沢さんの自宅を訪れ、ご夫婦で丹精込めて作られた庭を見学。外壁や門回りに咲く何種類ものつるバラや、玄関へのアプローチ、広い芝生の庭の周囲で、大きく花開く鮮やかな数多くのバラと色とりどりの花、樹木の緑をたっぷり堪能。剪定の仕方やバラの花の楽しみ方、実際の土の様子など、ご主人も参加し、実地で説明を受けた。参加者は感嘆しつつ写真を撮ったり、熱心にメモを取ったりした。
 「綺麗な花、香りの良さがバラの魅力。世話をすればちゃんと答えてくれます。次々と咲く初夏の朝が一番楽しみですね」と大沢さん。参加者は「消毒の仕方などとてもよく分かった。さっそく帰って世話をします」と喜んでいた。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る