癒しの緑のインテリア

『モスボール』と呼ばれ、世界中で愛好者が増えている苔玉。小さな緑の、癒しのインテリアとして人気だ。6月26日、姉崎公民館で『苔玉づくり』の講座が開かれた。グリーンアドバイザーの柳池繁さんを講師に、14名の参加者が3種類の苔玉を作り、管理の仕方なども学んだ。
 使う苔は柳池さんの自宅で育てたもの。まずは苔の種類や管理のポイントなどを柳池さんが説明。「水やりは霧吹きで。1日1回たっぷりの湿り気を与えて乾燥させないこと。天敵はナメクジやダンゴムシなど。苔を食べるので、苔玉は風通しの良い、明るい日陰に置くのがベスト。激しい雨もかからないよう注意します」。
 次に苔玉づくり。柳池さんが用意した苔玉にクロマツの苗を植え込む。根の余分な土を落とし、伸び過ぎた根や葉をカットし形を整えたら、苔玉に穴を開け、クロマツの根を入れる。苗が動かないよう、木綿糸を苗の根元と苔玉にタスキがけで何度か巻きつけて、苔に霧吹きをかけて完成。
 二つ目の苔玉は土をこねるところから。ケト土と赤玉土を混ぜ、耳たぶの柔らかさにし、丸める。根を入れるくぼみをつけ、シダの苗をふたつに割り、クロマツ同様に整え、半分の株の根を入れ土玉を固める。株元には少し隙間を作っておく。ヒメナギゴケの根から土を取り薄くして、土玉に押し込むように貼り付ける。かなり力のいる作業で、なかなか苔がつかず落ちてしまう人も。全体に苔をつけたら苔玉と株元に糸をかける。三つ目は、ヒラヒラと長さのあるミズゴケの苔玉。二つ目同様、土玉を作り、もう半分のシダの苗を植えたら、ミズゴケを巻き付けるようにして土玉につける。ぐっと握るように形を整え、糸がけをして終了。
 柳池さんは「ぜひ苔を育ててください」。参加者は「苔を貼る力加減と、糸の巻き方が難しかった。クロマツは陶器の皿などに置いて玄関に飾って、さっそく楽しみます」と、大事そうに苔玉を持ち帰っていた。


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