新作『市津音頭』を踊ろう

 毎年、よさこいソーラン、ハワイアン、歌謡ショー、花火大会など盛りだくさんのプログラムのある市津市民祭り(市津商店会祭り)に向け、市津公民館主催事業『みんなで盆踊り』が開かれた。同館講座担当者によると「地域の子ども会や婦人会などが減り、盆踊りの練習会が開きにくくなっているため、今年はじめて企画した」とのこと。
 8月18日午後5時、体育館に集まったのは地域住民約30人。指導した柳流一扇会家元の伊藤一江さん(85)は市原おどりなど市内の盆踊りを数多く振り付けしてきた。市津商工会が中心となり、今年新たに作られた市津音頭は「子どもからお年寄りまで踊りながら覚えられるように動きを考えた」という。作詞作曲はシンガーソングライター榎戸若子さん、歌は市内金剛地出身の演歌歌手杉田淳さんである。
 CDから流れる音楽に合わせ「打ち上げ花火のように手を挙げて」、「円の外側にいる人にいらっしゃい、内側を向いてこんにちはとおじぎする」と教える伊藤さん。踊りの輪の中から張りのある声を響かせた。浴衣を着た3歳児が身振りを真似ると、あどけない仕草に周囲の大人たちは自然に笑顔になる。日が落ちたとはいえ館内は熱気が残ったまま。参加者は汗を拭きながら動き続けた。
 休憩をはさんで習ったのは1円玉の旅がらす、きよしのズンドコ節など数曲。伊藤さんが「うまく踊れなくても、みんなで集まり楽しく過ごせば元気になれる。また市津市民祭りで会いましょう」と語りかけ終了した。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】「手作りの電飾」木村順一  恒例の市原市写真連盟展が11/1(金)~6(水)、夢ホール(市原市更級・スポーツデポ市…
  2.  銚子市は、漁業と醤油の街として有名ですが、2012年に銚子市全域が日本ジオパーク委員会から「銚子ジオパーク」として認定されました。ジオパー…
  3. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…
  4.  10/12(土)から12/15(日)まで開催される、市原歴史博物館(市原市能満)の特別展「旅するはにわ~房総の埴輪にみる地域間交流~」。千…
  5. 【写真】日展 彫刻 2023年  都内六本木の国立新美術館にて、11月1日(金)から24日(日)まで『第11回日展』が開催…
  6.  秋の里山では、山の幸クリの殻斗(いが)の棘が茶色く変わり始め目立つようになる。葉が覆い茂っている林では見分けにくい。花が咲く6月と殻斗が割…
  7. 【写真】Frederic Edward Weatherly『Peeps into Fairyland(妖精の国を覗き見る)』 …
  8. 【写真】お店の前で。『十五や』のTシャツを着た藤本さん(後列中央)と田頭さん(右隣)  緑豊かな市原市東国吉で、県道21号…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る