お母さんも子どもも 幸せ子育て術

 国分寺公民館の一室に、カラフルなマットが敷かれた。赤ちゃんや小さなお子さんと一緒に、お母さんたちが座る。8月19日に行われた「子どもの人権講座・幸せ子育て術」。子育てサポーターと民生委員の6名が、布のブロックや磁石の魚釣りなど、子どもたちの遊び相手をし、お母さんたちが気軽に受講できる形にした。
 講師の青山美千子さんは、おゆみ野のコミュニティカフェで、知的・発達・精神障害を持つ人たちの支援活動をしている上級カウンセラー。「子どもたちは幸せに生きる権利があり、大人たちはその人生のシナリオ作りのサポートが役目」と子どもの人権と親の役割を最初に確認。続いて自身の子育て体験を織り交ぜながら、「抱っこ、おんぶで触れ合うことで、子どもの中に安心・安定感が生まれる。そうすることで社会に出た時に、適応する力を作ります」とスキンシップの大切さを強調。そして「子どもが感じ、気づいたことを一緒に受け止めてあげます。顔を見て、そうね、とうなずくだけでも違うので、子どもの気持ちを簡単に片付けず、スルーしないこと」と説明した。
 後半は「お母さんも自分を大事にしよう」というメッセージ。ペアになって2分ずつ、お互いの話を聞く演習も行った。青山さんは「お母さんも自分の気持ちを大事に。頑張っている自分を褒めてあげて。お母さんが幸せだと子どもも幸せということを忘れないで」と語った。参加者は「今日から子どもと自分の気持ちを受け取める、というのをやってみたい」と子どもをあやしながら話していた。

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