モロッコ料理と簡単パウンドケーキ作り

 9月17日、戸田コミュニティセンターで『できる主婦の料理』講座が開かれた。参加者は抽選で選ばれた8名。講師は市内在住の料理研究家・隅衣子さん。講座名について、隅さんは「できるとは、ひと手間かける、ということです」と話す。 
 いつもの手順に、ちょっと気を配るだけで、そのあと手際よくこなせたり、普段なんの気なしに使っている調味料を見直すことで健康につながるという意味。けして、レベルの高いことをしようというものではない。だから用意されたのも「誰でも簡単にできる」レシピ。
 今回作るのは、モロッコ料理のブリワットとバターケーキの定番パウンドケーキ。先に作るのは、パウンドケーキ。隅さんが「小麦粉、バター、砂糖、卵を同じ分量1ポンドずつ使って作ることからパウンドケーキと呼ぶようになった」とエピソードを交えながら作り方を説明。
 レシピは下記参照。まずは、クッキングシートをパウンド型にカットするところからスタート。隅さんが、皆の前でやってみせて、その後、各キッチン台を周り確認する。「クッキングペーパーの端を残して、バターで糊付けして、ペラペラしないようにね。そうすれば、具が入れやすいしキレイに入ります」と、丁寧で分かりやすい教え方に、参加者の一人は「いつも無意識にやってたけど、こうしてコツを教えてもらうと、目からウロコです」と嬉しそう。
 コツを教えるだけでなく、「ベーキングパウダーに含まれるアルミニウムの健康被害が疑われる中、最近ではアルミニウム不使用のものも出ていますので、それを使った方がいいですね」など健康情報なども楽しく、お喋り感覚で話す隅さん。「え~!知らなかった」という何人かの声も。 
 次に、ブリワットを。モロッコ料理というと、クスクスやタジンが有名だが、ブリワットとは、おかずなどを包んで揚げた料理。ここでまた、隅さんから一言。「レシピでは挽肉としてますが、今日は細切れを使います。オススメは細切れや赤身肉をフードプロセッサーでミンチにすること。断然、美味しさが違います」 
 具を包み、揚げると、クミンの香りが漂い、「モロッコの香りだ」と笑顔をみせる参加者。今回はブリワットは皆で食べ、パウンドケーキは持ち帰り。参加希望者が多い人気がある隅さんの講座。最後に皆に自己紹介と感想を求める隅さん。「料理教室は何回も参加しているが、海外の料理は初めて。マンネリ化した毎日の献立を何とかしたいと参加した」、「すぐに役立ついろいろなコツを教えてもらい、ありがたかった」等、皆さん、満足げな様子だった。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  移住者の視点で、いすみ市と周辺の魅力的な場所をまとめたガイドブック『田舎歩き方・ 暮らし方♯1 千葉県いすみ市とその周辺2024』が4月2…
  2.  ティラノサウルス、トリケラトプス親子、ベロキラプトルなど、紀元前3000年前に存在した巨大な恐竜たちが千葉港に大集結。  リアルな恐竜ロ…
  3.  文学を愛する仲間たちが発刊する文学同人誌『槇』。46年前の1977年(昭和52年)に設立された『槇の会』が発行している。  同会は、『雪…
  4. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…
  5.  市原湖畔美術館では、百年後芸術祭|内房総アートフェス|の一環として『ICHIHARA×ART×CONNECTIONS|交差する世界とわたし…
  6.  千葉県南房総市にある酪農のさとは日本酪農発祥の地で、江戸時代に八代将軍・徳川吉宗がインド産の白牛を飼育して、乳製品を作ったことで知られてい…
  7.  森や川に生息する動植物などを観察し、親子で自然を楽しみましょう!4月27日(土)、9月7日(土)、11月9日(土)の全3回に渡って行い、講…
  8.  いつの間にか春も盛り。寒いうちに庭木に寒肥(肥料)を与えておこうと思ったのに遅くなってしまいました。寒い時は庭仕事がどうしても億劫になって…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る