ウオーキングで病気知らずの健康な身体を目指せ

長柄ダムエンジョイウオーキング

 9月12日(土)、長柄町都市農村交流センター主催で『長柄ダムのエンジョイウオーキング』が開催された。以前、本紙では全4つのコースの内『権現森コース』を紹介した。前回と季節は変わって初秋。距離もちょっぴり長めの『眼蔵寺コース』(10㎞)に参加したのは16名の参加者。交流センター企画担当の大塚浩市さんは、「今回も歴史の話がありますので、楽しみにしていてください。途中、湧水が飲める箇所もあります。持参したペットボトルを空にしておくのがオススメです」と説明。
 (社)日本ウオーキング協会認定講師である安嶋健さんの指導により、参加者は交流センター前の芝生で入念なストレッチを開始。足踏みをしてから腕や足を伸ばし、首を回して準備を整えながら、「ウオーキングをすることで心身ともに健康になりますし、脳が活性化する効果も認められています。風邪を引かない身体づくりで健康になれば、医療費の削減につながり社会的貢献も果たせます」と安嶋さんが丁寧に話した。 9時半にセンターを出発した一行は、まず親水公園に添って歩く。前日まで停滞していた台風の影響で、平坦な道だが水たまりが多く、ぬかるんだ地面に注意を配る。それでも、小脇に咲いている花を見つけては盛り上がる。参加のきっかけは友人に誘われたり、本紙の紹介記事を読んだりと様々だが、大塚さんいわく「リピート率が高い!」そうで、何度か会う内に顔見知りになっていく人たちが多い。 80代の夫婦は、約1時間後に到着した『道の駅ながら』で、「普段から歩いているので、足が痛くなるようなことはありません。でも、ここまで来るのがやっとですね」と笑いながら話す。道中では参加者同士が支えるように手を繋ぐ場面もあった。久しぶりに夏日となったこの日、日差しはとても強く、何度拭っても汗が額を流れるほど。湧水にたどり着いた時には、柄杓を交互に使いながら手を濡らしてから冷たい水を口に含んだ。
 折り返し地点の『眼蔵寺』では、大塚さんによる歴史解説がスタート。「眼蔵寺は、現在までに鳴滝寺、胎蔵寺、眼蔵寺と3度名前が変わっています。また、ここにある鐘はイボイボがない無乳と呼ばれるもので国内に3つしかありません。千葉県内で一番古いんですよ」と話すと、参加者たちは次々と鐘に近づき、目を凝らすようにして眺めた。少し木陰で身体を休めたあと、今度は六地蔵へ足を向ける。
 気温は正午に向けてぐいぐい上昇するが、時速4㎞で順調に歩くメンバー。「この間、メロンが2つ当たってね!」と日常で起こった嬉しいことや、「最近、ラジコンに興味があるんですよ。この間、秋葉原に行ったら、うろうろしすぎて5駅くらい歩いちゃいました」など会話に花を咲かせた。他にも、地元のお店や天気、旬の野菜の話題などを元気いっぱいに話す。
 そして、『六地蔵』では、六地蔵西福寺と大聖山円覚寺の住職である三田隆廣さんの解説が行われた。「『六地蔵』は現在、行屋として使用されています。以前、お地蔵様が1体無くなったことがありました。可哀想なので新たに1体を加えたところ、無くなったお地蔵様が戻ってこられました。それゆえ、今は7体のお地蔵様がいらっしゃいます」と話すと、参加者達から感嘆の声が上がる。小高い丘の上にある『六地蔵』は眺めも良く、「絵に描きたくなるような風景ですね」と三田さんは続けた。
 市川市から参加した男性は、「娘が大学の合宿で長柄町に来ていました。名前をよく聞いていたので、どんなところか見てみたかったんです。自然が多くて、とても楽しかったです」との感想を告げる。ウオーキングは忍耐力が必要だが、無理をせず続けることがオススメ。お腹に力を入れて、胸を張り、視線は30m先を見ながら歩くと綺麗な姿勢になれる。ただ、疲れると小石につまづいたり、些細なことで捻挫する恐れもあるので、要注意!みんなと10㎞歩くと達成感も然りだが、普段バスや車で移動している距離を明日から少し歩いてみると、気軽にトレーニングができるかも。
『長柄ダムエンジョイウオーキング』は毎月第2土曜日9時半から開催。参加費300円。詳細はセンターまで。

問合せ 長柄町都市農村交流センター
TEL 0475・35・0055

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