どんな音が出るのかな?

 市原市では、家庭教育の普及を目的とした『家庭教育学級』を教育現場に取り入れている。27年度の開設校に選ばれた石塚小学校は、その一環として昨秋、小3の児童57名とその保護者を対象に『親子理科教室』を行った。講師は、市の「まちのせんせい」に登録されている『蔵前理科教室ふしぎ不思議(通称くらりか)』の堀添智(さとし)さん他7名。東京工業大学の卒業生で構成されているボランティア団体だ。
 テーマは「笛と音」。身の回りにある材料で様々な笛を作り、音が生まれ伝わるしくみを学んだ。最初に作ったのは、紙コップとストローで作る『ストローンボーン』。穴を開けた紙コップに太いストローをさし、さらに細いストローを重ね合わせる。吹き口を斜めに切り、リードを取り付ければ完成。早速鳴らしてみると「ブーッ」と面白い音がする。瞬く間に笑いが起こり「僕も、私も」と次々に吹き鳴らす。吹き口から空気が送られリードが振動、空気の波が音となって耳に伝わるので力強く吹くことが大事。細いストローを押したり引いたりすることで、音の変化も楽しめる。
 その他、「ピー」と高い音が出る、牛乳パックを丸めて作った『紙ホイッスル』や声を出すと回る『ドレミファプロペラ』を作成。音の教材としてお馴染みの『糸電話』も体験。紙コップを耳や口にあて、4人以上で交差させた糸をピンと張り、1人ずつ順番に話す。「聞こえるー?」、「ぼくの番だよー」と子どもたちは大はしゃぎ。
 「子どもは本来、ものを作ることや触ること、音の出るものが大好き。不思議だなと思う気持ちを大切にし、自分で色々と試してみてほしい。今日は楽しんでもらえたようなので、成功ですね」と堀添さんは微笑んだ。

問合せ くらりか千葉 小山内さん
TEL 043・251・2201

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  今年は小湊鐵道開業100周年。これを記念し、アートによる地域づくりの拠点である市原湖畔美術館は、小湊鐵道とコラボプロジェクトを進行中。小…
  2.  成田山公園で毎年行われる冬のイベント「成田の梅まつり」。会場は成田山新勝寺大本堂の奥、16万5000平方メートルもの広大な公園。四季折々…
  3. 【写真】パキスタン・カラチの整備途中の農場で、働く青年たちと田中さん(前列右端)      36年間の市議会議員のあと、パキス…
  4.     ◆一席 記念日を遅れて祝い根にもたれ  一宮町 黒猫胡桃     ・老プランあまく見積り火の車  茂原市 道譯賢…
  5. 【写真】講演する家田さん      昨年12月、市原市市民会館で開催された『令和6年度市原市人権・男女共同参画フォーラム』。男…
  6. 【写真】はにわ博物館展示室の姫塚埴輪        昨年8月、千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪(総数48点うち殿塚古墳30点、…
  7.  明けましておめでとうございます。2005年5月に「こでまりの夢」のコラムが始まって今年で20年になります。今回は第1回で掲載しました『か…
  8. 【写真】西本さん。大谷家具ギャラリー工芸館にて、展示作品と      大分県別府市在住の竹細工職人・西本有(たもつ)さんは、市…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】パキスタン・カラチの整備途中の農場で、働く青年たちと田中さん(前列右端)      36年間の市議会議員のあと、パキス…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る