菜の花 絶景ポイントはココ

 3月29日、加茂公民館主催事業のハイキング『菜の花を訪ねて』が行われ、31名が参加した。講師はボランティア団体『市原ルネッサンス』事務局長の松本靖彦さん(72)。小湊鐵道沿線の里山整備をする地域団体とともに日々活動し、「2.2haの広さの菜の花畑の中を鉄道が走る風景はここだけ」と胸を張る。
 午前10時、養老渓谷駅に集合し、ボランティア団体『石神なの花会』が景観を守る菜の花畑へ出発。好天のなか、「金、土、日に走るトロッコ列車に花畑を通るとき蒸気を出すように言ってある」と冗談を言う松本さんを先頭に、上総大久保駅方面へ線路沿いを歩く。『歓迎 菜の花のさとへ』の看板のある場所で右に折れ、県道32号線へ。土壌浄化施設の辺りで左に折れると、石神の菜の花畑を見下ろす羽雄神社前に出る。一面満開の黄色い花に「わあ、最高」と参加者が喜ぶなか、公民館スタッフは申し訳なさそうに「午後また来ますから」と奥の山の中腹に少し見えるガードレールを目指すと告げる。
 そのまま32号線を西へ。内根跨線橋と養老川にかかる御里津大橋を渡り、芋原地区に入る。鳥居がわずかに見える熊野神社を過ぎると、地元ボランティアが自宅前で出迎え、「ここはヒガンバナもきれい。左奥のシダレザクラは4月上旬に咲く」と教えてくれた。松本さんによると「ここも撮影ポイント」だとか。さらに林道根向線を登り、キブシの花やタラの芽を発見しながら、菜の花畑全景と県乳牛育成牧場の山が見渡せるビューポイントに到着すると、参加者は「きれい」、「癒される」と絶景をしばし楽しんだ。前が急な崖となる、このポイントも実はボランティアが生い茂った草木を刈り、眺望を確保したそうだ。
 元の道を戻る途中、左手には大福山が一望できる場所もある。「秋の紅葉がきれい」と松本さんが紹介する折津町会会館で昼食。午後は折津地区の棚田へ向った。32号線を少し戻り、左折、細い道を進むと菜の花の棚田を見下ろす丘に出る。花の最盛期はこれから。4月に背景となる里山にヤマザクラも咲くという。
 14時近く、上り列車が通るとのことで、急ぎ石神の高台へ戻る。すでに多くの写真愛好家や観光客が陣取るなか、ゆっくり列車が登場すると、「来た」との歓声とともにシャッター音が響いた。その後、松本さんが「昨日の雨で、輝いている」と話す菜の花畑に下り立つ。シートを広げて座るカップルや走り回る子どもたちもいるなか、参加者は花の香りに包まれ、1日の疲れを癒すように1時間ほど散策。「のんびりできた」、「夜、幸せな気持ちで寝られる」と満足した様子で帰路に着いた。歩行距離は約10キロ。
 尚、花や紅葉のベストシーズンは松本さんのブログ『飯給里山便り2』で確認できる。

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