約60種類の「鮮度の良い」夏野菜の苗が人気!

今年も大盛況!市原グルメや各種イベントも
『市原市園芸まつり』

 5月は夏野菜の植え付け時期のピーク。そこで毎年人気の園芸イベントが『市原市園芸まつり』。今年も植え付けに適したシーズンを前に4月22日から24日までの3日間、市原市農業センター芝生広場で開催され大勢の来場者で賑わった。
 同まつりは、市原市内の生産農家が育てた野菜苗の販売がメインだが、花苗や「安心・安全な採れたて」野菜などの農産物、そして、これを使って作られたジャムやジェラート、お菓子、蕎麦も大好評で早々と完売する商品が続出した。
 飛ぶように売れる野菜苗。生産農家が次々と瑞々しい苗を会場に運び入れる。毎年来るという市内在住の男性は、「鮮度の良さがいいね。ここで販売する苗は質が高いよ」と話し、評判を聞きつけ数年前から来ているという女性は「ここで苗を買うようになってからは他では買わなくなった。育ててみれば違いが分かる」と話した。
 会場中央にあるテント休憩所前で、午前中に行われた野菜栽培講習会(無料)。用意されたプリントは、絵や写真入りで見やすく、分かりやすい説明文が簡潔に書かれてあり、大勢の来場者がプリントを片手に熱心に聞き入った。小1時間の講習会後半は、講師のJA職員による、苗の植え付け実演や質問タイム(最終日は農業センターの職員が講師)。皆さん、初歩的なことでも日頃疑問に思っていたり知りたいことを積極的に質問する。
 家庭菜園歴5年という女性は「今更だけど、野菜苗の選び方や土作りについての話は、とても参考になった。普段いい加減に選んだり、土作りも自己流だったから。説明が丁寧で分かりやすかった。実際にやってみせてくれるのも理解しやすかった」と笑顔を見せた。
 和やかな雰囲気で終了した講習会。開催期間中は、野菜収穫体験やポニー乗馬体験、木工遊びや寄せ植え教室等々、大人から子どもまで楽しめるイベントが盛りだくさん。祭りを盛り上げる市消防隊や和太鼓の演奏も披露された。
 一方、会場内にズラリと並んだテントでは様々な市原グルメが。花月庵みのしまでは、店主が市原産の蕎麦粉を使った蕎麦を打ち、その場で提供。杉山ジャム工房は、季節のフルーツをシロップに使った『天然フルーツかき氷』が今回の看板商品。フルーツと砂糖で作る添加物を一切使わないシロップは、優しい自然な味と香り。焼きたてのフランス菓子カヌレやシュークリームは午前中に完売。里山ファームは旬の山菜うるいや定番人気のいなり寿司、団子などに加え、ジェラートも販売し客足が途切れず、一番人気のブルーベリーミルクは即完売。米粉入りナンにインドカレーや鮎の塩焼き等の出店も。
 他、三和福祉作業所では手作り品やハーブ等を販売。「アームカバーやエプロン、マスクが売れセン」とのことだが、熊本地震の最中、一際目を引いたのが防災頭巾カバーだった。
 牧歌的なロケーションのなかで今年も大いに盛り上がった開催34回目『市原市園芸まつり』。まだ行ったことがないという方、是非、来年は出かけてみて。会場周辺には藤の花や牡丹、八重桜などの花も見られる。

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