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30年の思いを観客とともに
- 2016/6/10
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リコーダー、鍵盤ハーモニカにアコーディオンといったリード楽器、これらにフルートとパーカッション、鉄琴と木琴、ピアノが加わった『フラワー合奏団』の『30周年ありがとうコンサート』が5月15日、市原市市民会館小ホールで開かれた。身近な楽器に馴染みのある曲、ユーモラスな司会に笑顔の素敵な指揮者、そして何よりも心のこもった演奏。ステージと客席の距離を感じさせない親しみやすいコンサートで、ほぼ満員の客席からは多くの温かい拍手が寄せられた。
オープニングは、同合奏団より20年長く続いているテレビ番組『笑点』のテーマ曲でコミカルに始まった。「さらに20年続くようにとの思いを込めて」と司会を務めた、ピアニストの川手義啓(よしひろ)さん。そのほか有名な日本の民謡やクラシック、昔懐かしいアニメの主題歌『ヤッターマンの歌』、ディズニー音楽など様々な曲を披露。軽快なアレンジの楽曲が多く、動物が登場する童謡のメドレーでは心が弾んだ。『少年時代』ほか観客が一緒に歌う曲も用意されており、演奏者と聴き手が一体となってコンサートを楽しんだ。
合奏団創始者で指揮者の大星ちどりさんによるソプラノ独唱、川手さんによるピアノ演奏もまた観客を魅了した。
演奏会終了後、「感無量です」と話したのは初代リーダーの女性。五井幼稚園の元教諭だった大星さんと当時の母親たちで、手にとりやすいリード楽器を主とした合奏団を発足した。団員の減少により苦労したこともあったが、現在は40代~70代の24人で仲良く活動している。「年代の違う仲間が同じ目標に向かって気持ちを合わせていく。とても感慨深いです」と団長の斉藤浩子さん。
一番の特徴は、曲ごとに担当楽器が替わる楽器ローテーション。「様々な楽器を体験してほしい」との大星さんの意向でスタートしたもので、このルールは団員からも大好評だ。「聴きに来てくれた人が、これなら私にもできそう!と思えるような楽団でありたい」団員の思いだ。
老人施設などへの慰問のほか2年に1度、コンサートを開いている。今後は9月の三和コミュニティ祭、10月の五井公民館文化祭に出場予定。大星さんが「団員ひとり1人の熱意が素晴らしい」とほめたたえる『フラワー合奏団』はこれからも輝き続ける。ぜひ演奏会に足を運んでみて。
団員募集中。練習は五井公民館で第1・3金 9~13時、第2・4金 12~16時。
問合せ 斉藤さん
TEL 0436・21・3667