紅葉と富士見の高尾山 山里吾郎

 2回続けて身近な“市原往来”を綴った。別に出不精になった訳ではない。そこで今回は久々の県外紀行。それも首都圏の人気スポット、東京・八王子の高尾山へ足を延ばした。もちろん一度は行きたいと思っていたし、紅葉狩りへの期待もあった▼今回も“任せて安心”、完璧な計画書を作るリーダーが率いる、町会ハイキングクラブの一員に加わった。昨年11月29日、総勢19人の高尾山行▼午前7時過ぎに五井駅を出発、新宿に着いたのは8時40分。京王線に乗り換え一路、高尾山を目指す。ここではあえてスイカを使わず、ケーブルカー(リフト)料金を含む往復券を購入。2割引のお得券、もちろんリーダーの細かい気配りだ▼好天にも恵まれ、高尾山口は予想通り、大勢の登山客。若干、遅めだが赤や黄色に色づいた紅葉が出迎えてくれた。清滝(山麓)駅からは長い列を作るケーブルカーを敬遠、高所恐怖症を気にしながらもリフトで高尾山(山頂)へ。31.18度、日本一の急勾配を見上げ(たまには見下ろし)ながら約12分の運行を満喫▼ここからはいよいよ健脚を競っての山路。タコ杉やさる園を横目に緩やかな女坂を登り、行基が開山した権現造りの名刹・薬王院を参拝、さらに階段を踏ん張り、約50分をかけて599メートルの山頂にたどり着いた▼ちょうど昼近く、人波でひしめく山頂の絶景ポイントから正面の遠景を見やると美しい富士の雄姿が。さすがは「関東の富士見百景」。カメラのファインダーを覗きながら、「来年の年賀状はこれでいけるかな…」。足場を変えながら何度もシャッターを切った。

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