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まずは牛久を、そして市原を ラベンダー香る街にしたい
- 2017/1/20
- 市原版, シティライフ掲載記事

市内牛久のメインストリートから少し入った住宅地の奥に、昨春『そらたねハーブ農園』がオープンした。オーナーの大鐘実さん(46)は、南総中、鶴舞高校と地元の学校で学び、卒業後は父親と共に、家業であるコンビナート企業での写真撮影の仕事をしていた。しかし、デジタルカメラの時代に入ると仕事の需要が減り、今から10年ほど前、父親は廃業し、大鐘さんはフリーカメラマンに。
その後、北海道で商品撮影の仕事を約8年したあと市原市へ戻り結婚。幾つかの仕事に就き、ライフワークとして自然を撮影することは続けていたが、20代の頃から好きだったハーブ関係の仕事がしたいとハーブ園や園芸店で働いたのちに独立、開業した。ちなみに、同園のネーミングの由来は、愛娘のそらちゃん(3)の名前から。
ラベンダーの香りに魅了され、ハーブの世界に引き込まれた大鐘さん、「無農薬で育てているハーブはラベンダーをメインに20品種。栽培した苗の2~3割はイベントで売れ、あとは個人のお客様からオーダーを受けたり、ハーブティー用のハーブはドライにしてカフェに卸しています」とのこと。
約400坪のハーブ農園には大鐘さんの父親が栽培している野菜畑もある。また、ハーブ以外の草花も見られる。これは、「草むしりから受ける庭づくりのお手伝い」も仕事にしている大鐘さんが顧客から「不要になったけど、処分するには忍びない」と引き取りを依頼された草花。引き抜いて運ぶのを無料サービスで行っており好評だという。更に、こうした草花を欲しがっている顧客に、やはり無料で植えに行ってあげ、喜ばれているそう。
敷地内にある木製の物置や鉄製バラ用のオベリスクやアーチ、フェンスなどは大鐘さんのハンドメイド。鉄製のものづくりの技術は、「庭仕事の閑散期にやろうと考えて、知人の鉄工所の社長に教わった」とか。
大鐘さんは「小湊鉄道沿線には夏に咲く花は少ないので耕作放棄地を借り、4月下旬から9月頃までが花期のラベンダーを植え、ラベンダーの香る街にしたい。まずは地元、牛久からスタートさせ、ゆくゆくは市原全体をラベンダー香る街にしたい。市民の皆さんには、庭先でも道端でも使い道に困っている空き地にでもいいから、ラベンダーを植えてもらえたら」。このプロジェクトに賛同・協力してくれる人を募っている。
問合せ 大鐘さん
TEL 090・3579・5145