3年間のトレーニングが健康な私をつくった

 毎週金曜日、市原市北国分寺台にある公園で早朝から練習に励むのは、市内在住の丸山綾野さん。指導者の梅津行二さんと二人三脚で陸上を始めてから3年が経った。「全盲ではないのですが、先天性の視覚障がいを持っています。点字や耳からの情報で物事を判断しているのですが、5年ほど前から症状が悪くなり、常に霧の中にいるようです」と丸山さんは話すが、伸びた背筋や太ももを高く上げて走る姿に、怖々とした雰囲気はない。
 梅津さんと障がい者向けスポーツ教室で出会い、指導力の高さに感激をした丸山さん。また梅津さんも、当時は極度の前傾姿勢で、左右の手足を同時に出しては歩くだけでもバランスを崩して転ぶ丸山さんの姿を見て心配に。紐で輪を作ってお互いが握り、歩く練習から。運動が得意ではなく、初めは少し走っただけで息が乱れたが、次第に走れる距離が伸び、タイムが縮んでいった。
 雨の日は筋肉トレーニングをして、水曜日は自身で水泳に行くと、体つきまで変わった。「以前持っていたお気に入りの服も着られなくなったんですよ」と笑う。怖がらずに足を前に踏み出せるのも、隣で声を掛ける梅津さんを信頼しているからだ。今では、千葉県障害者スポーツ大会陸上競技100mに出場し約27秒のタイムを記録、全国大会を目指して特訓中。「弱音を吐いても、続ければ壁は乗り越えられるでしょう。冗談を言い合いながら頑張っています」と梅津さん。2人の額を流れる汗は、寒さを感じさせないほど熱意がこもっていた。

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