いちはら有志の会、本の寄贈で感謝状

 東日本大震災以来、被災地のいわき市を中心に支援を継続してきた『いちはら有志の会』。毎年3月11日、いわき市久之浜で行われる追悼花供養に合わせ、鶴舞桜が丘高校の生徒が育てた花を会場に届ける支援を実施している。
 さらに今年は、『いわき市青少年育成市民会議 久之浜・大久地区協議会』の依頼で、幼稚園小学生用の本を集め、供養の花とともに現地に届けた。「最初は、市原市中央図書館から800冊位いただき、2000冊を目標にしていました。シティライフなどで募集をかけ、最終的には1万冊近く集まって、とても驚きました。持参してくださった方も多く、大変ありがたかったです」と代表の藤田さん。
 当日は、本の輸送用に箱トラックを1台借り、目一杯積んで持って行った。到着すると地元の消防団員が待機しており、皆で本を降ろしたという。寄贈本の一部は、新しく建てられた久乃浜ふれあい館に置かれ、協議会から有志の会へ感謝状も贈呈された。協議会では順次、本の仕分けをし、町内の各幼稚園・学校・図書室などへ分けていくそうだ。
 「子ども用の本が、寄付でこれだけ集まるのは凄いことで、普通は集めるのに苦労すると、いわき市の方も仰っていました。皆様のおかげです。ありがとうございました」と藤田さん。有志の会としては、震災発生から七年が経過し、これからの大規模な支援活動は縮小するが、何らかの形で携わりたいと考えている。

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