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家庭で不要な食品の寄付を
- 2018/6/8
- シティライフ掲載記事, 市原版

『フードバンク』という言葉をご存知だろうか。『フードバンク』とは、食品の品質に問題がないのにもかかわらず廃棄されてしまう食品・食材を、個人や企業等から引き取り、必要としている福祉施設・団体等や団体を通じて、生活困窮者へ無償で提供する活動。食品ロスを削減し、企業や個人の社会貢献を推進することで、食品確保が困難な人たちの役に立つという新しい食のサイクルの形でもあるが、フードバンク発祥の地アメリカでは1960年代から盛んに行われていたそう。
日本では年間約1700万トンの食品が廃棄され、その中にはまだ食べられるのに捨てられてしまう食品が500~800万トンもあるという。もし、皆さんの家庭で、不要な、或いは余っている食品があったら、是非、お近くの支援団体へ寄付のご協力を。市原市の場合、3年前から『いちはら生活相談サポートセンター』(市原市東国分寺台3|10|15)が受け取り窓口となっており、随時、食品寄付を受け付けている。
寄付された食品は『フードバンクちば』(千葉市稲毛区・ワーカーズコープちば)に届けられ、福祉関連施設や支援団体などを通じて生活に困窮している人たちに配られる。
更に、県内全域で年に3回開催されている『フードドライブ ご家庭に眠っている食品大募集!』(主催・フードバンクちば、共催・千葉県社会福祉協議会)が5月14日から6月29日まで行われ、期間中は県内各地の幾つかの社会福祉協議会でも受け付けている。『フードドライブ』とは、家庭や企業で余っていたり不要な食品等を持ち寄り、地域の福祉施設やフードバンクに寄付する活動。
寄付をお願いしたい食品は★穀類(お米・麺類・小麦粉等)★保存食品(缶詰・瓶詰等)★インスタント・レトルト食品★乾物(のり・豆等)★菓子類★飲料(ジュース・コーヒー・お茶等)★調味料各種、食用油★ギフトパック(お歳暮・お中元等)
※特に、おかず類が不足している。缶詰やインスタント、レトルト食品などの提供を。
注意点☆賞味期限が明記され、かつ2カ月以上あるもの☆常温保存が可能なもの☆未開封であるもの☆破損で中身が出ていないもの☆お米は前年度産まで(玄米可)☆アルコール類は受け付けていない(ノンアルコールも)
市原市の受け取り窓口である『いちはら生活相談サポートセンター』のセンター長・大戸優子さんは「当センターは、生活困窮者自立支援法に基づく相談機関です。食料支援は昨年度については200件弱行っています。秋は米、春は缶詰やレトルト食品の寄付が多いです。でも、困窮問題はけっこう深刻で、フードドライブで食品を集めても、すぐに足りなくなってしまいます。最近では4月に、youホールで開催された『いちはら認知症あんしんフェア』にブースを出し、食品回収とPR活動をしました。6月9日に開催する『いちはら環境』でも、同様にブースを出し、食品ロスをなくし、困窮者支援に食品を有効に循環させるという趣旨をPRする予定です」とのこと。
尚、寄付金も随時、受け付けている。『いちはら生活相談サポートセンター』では直接、支援先に渡しているが、『フードバンク』では宅配便を利用するため、寄付金を配達料金に 充てているとのこと。
問合せ いちはら生活相談サポートセンター
TEL 0436・37・3400(平日9~17時)