季節のスケッチ

俳画と文 松下佳紀

真夏の最も暑い時間はおよそ正午から午後三時頃までだろう。そんな時間帯にラジオなどの時報を聞くと何故か私は正確無比な時間が一瞬つまづいた、と思うことがある。それは街の騒音の中にあっても、公園の蝉時雨を浴びている時にも私の心身にかすかな衝撃をもたらすのである。その眩暈のような幻覚は、白熱化した都市を目前に出現させたり、全音量の蝉時雨が一瞬にして消え、聴覚を失った私がどこかに取り残されたような恐ろしい現象なのだが、特に私の身に害はない。以上は個人的たわごとであるが、今年の日本列島は異常な猛暑が続き、さらに西日本地方は甚大な豪雨災害を被った。苦難に直面している方々には心より御見舞い申し上げます。

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