いちはらふるさと点描

~狛猿の神社~

五井本納線の能満バス停で下車し数分歩くと朱塗りの鳥居が見える。鳥居を潜ると一対の狛猿に会える。市原市能満に鎮座するこの「府中日吉神社」の本殿は昭和四十二年に千葉県の有形文化財に指定されている。創建されてから、数回の解体修理を繰返して来て、江戸時代の棟札に「天武天皇白鳳二癸酉歳創建云々」と記されているとのことだが創建年代は定かでない。
また境内には、元千葉県知事の沼田武氏が揮毫した「府中日吉神社昭和大修理記念の碑」がある。度重なる修理で、創建当時の三間社流れ造りから、拝幣殿が新築されたり左右の側面に縁が付いたりと、権現造りへと変貌してきた。また本殿と幣殿の屋根の繋ぎ目より雨漏りがあり、昭和六十年からの解体大改修で千葉大学の大河教授の指導のもと、本殿と拝殿を切り離し創建当時の格式と品位を保持する三間社流れ造りの形に復元された。この時併せて相殿、御輿倉、手水舎の創設も行われている。他の神社を見ると唐獅子や竜、鶴亀等の彫刻で飾られているが、この府中日吉神社には華美な建築装飾が無くすっきりした佇まいである。

市原市写真連盟 フォトサークルあゆみ
田中孝夫

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