フランスの母の味をどうぞ

-アッシ パルマンティエ-

年代問わず親しまれる味『母の手料理』。国や地域によって様々にあるが、代々伝えられて来た料理には、かなり深い食文化があったりする。
昨年11月、姉崎公民館で行われた料理講座では、『フランスの母の味 アッシ・パルマンティエ』が紹介された。講師は市内在住の柳田珠紀さん。袖ケ浦市長浦でフレンチのガレット&クレープ店を開いている。「フランスのブルゴーニュで12年間暮らし、子育てをしつつ、ワインの仕事をしていました。そのため地域のマダムたちにもレシピを教えてもらえ、帰国後、店を持つことができました」とのこと。柳田さんの講座は、昨年のガレット作りに続き2回目。フランスの家庭料理のレシピだけでなく、食文化も学べると人気だ。
『アッシ・パルマンティエ』は、牛ひき肉とジャガイモを重ね焼きした料理。アッシはフランス語で刻んだものという意味。パルマンティエは人名で、18世紀後半、フランスにジャガイモを普及させた農学者のこと。フランスでは、この料理を食べない人はベジタリアンか非国民と言われるほど、皆に愛されているという。

カンタン調理で世界各地へ

ジャガイモがインカ帝国からスペインに伝わったのは16世紀。その後、やせた土地や寒い地域でも収穫できるとヨーロッパ全域に普及していくが、フランスでは栽培禁止の法律があるなどで、広まらなかった(ちなみに日本の長崎に伝来したのは1958年)。パルマンティエはルイ16世の頃、宮廷料理人にジャガイモ料理をアピールするなどし、家庭で簡単に作れるメニューも考案。長年の普及の努力で、ジャガイモ栽培と料理を、フランスに定着させることにつなげた。
 アッシ・パルマンティエは、ポトフなどの肉の煮込み料理で、余った肉を利用し作られることが多いという。もともとフランスでは、ポトフはスープと具材を別々に食べている。ポトフを作るとき、あらかじめ肉を多めに入れておき、翌日、その肉を細かく刻んで、茹でて潰したジャガイモを重ね、チーズをかけて焼く。
この簡単さに、アッシ・パルマンティエは、ジャガイモと肉の料理として、世界各国で作られ、バリエーションも豊富にある。グラタン皿に用意しておけば、後は焼くだけなので、友人を招いたときなども重宝される。食事の前に菓子をつまみ、アルコールを飲むが、このときにオーブンで温めておき、食事のときにテーブルに出し、皆で食べて楽しむという。
今回の講座ではジャガイモを茹で、牛肉やタマネギを炒めるなど、最初から調理した。柳田さんは、「家庭料理なので、気軽に家にあるもので作ってください。アルミカップなど小さいポーションで作ったり、パンの上に乗せて食べても美味しいですよ」と勧めた。講座の参加者は、「食べやすく美味しい。日本風にしょう油をかけてみたい」「孫娘と一緒に作ってみたい」と好評だった。
(内田・米澤)

材料
タマネギ…1と1/2個、ニンニク…1かけ、 牛ひき肉(合挽き肉)…100g、赤ワイン…50ml、ジャガイモ…300g、バター…20g、生クリーム(牛乳でも豆乳でも)…500cc
  1. 作り方
  2. ジャガイモは皮をむいて4つ切りにし、水から強火で10分ほど茹でる。湯切りしてバターと生クリームを入れ、潰し、塩コショウを適量とお好みでナツメグを加え、混ぜる。
  3. みじん切りにしたタマネギとニンニクを飴色になるまで炒める。
  4. 挽き肉は平たい固まりのまま、両面に焦げ色がつくまで焼き、タマネギとニンニクを混ぜて炒め、赤ワイン・適量の塩コショウと、お好みでナツメグを入れ、弱火で煮詰める。
  5. 煮詰めた肉、ジャガイモ、適量のナチュラルチーズをグラタン皿に平らに重ね、250℃のオーブンに入れる。焦げ目がつくまで焼いて完成。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 1月19日(日)、いすみ市岬町鴨根の清水寺で、第1回坂登り福男選手権が開催された。晴天に恵まれ、大勢のランナーが県内外から集まり、小学生の部…
  2. ◇地域の防犯に、移動交番の活用を  安心な地域づくりと防犯力強化に、千葉県警察が平成22年から開設を進めてきた移動交番。専用の移動交番車に警…
  3. ミリオンセラーの「禁じられた恋」をはじめ「涙そうそう」「さとうきび畑」など、数々のヒット曲を生み出した森山良子が3月5日(木)(午後4時開演…
  4. 今年で設立34年目を迎える『市原市なぎなた連盟』は、市内3カ所の体育館を拠点に活動中だ。昭和63年5月、市原市社会体育課主催の家庭婦人を対象…
  5. 実は私、五十四歳の大学一年生なんです。昨年四月に某大学こども心理学部通信教育課程に入学しました。幼稚園教諭一種免許取得を目指して、日々仕事の…
  6. RUN伴(らんとも)は、認知症の人や家族、医療福祉関係者、認知症の人と接点がない地域住民のみんなでタスキを繋いで、北海道から沖縄まで日本全国…
  7. 市原を中心とした房総の地域歴史を調査・探求している「房総古代道研究会」は、令和元年12月、会誌4号『房総古代道研究(四)』を発刊しました。全…
  8. 毎年開催されている「市原湖畔美術館子ども絵画展」が今年も2月1日から開催中! 市原市内の幼稚園・小学校から絵を公募、会場内はデザイナーやアー…
  9. 春の息吹を感じながらも、まだ陽当たりが良い所を選んで散歩をする。陽だまりの野草を見ると、大きさ7ミリぐらいの白い花が見られるようになった。…
  10. 11月23日(土)、千葉市中央区のそごう千葉店で開催された『市原市・房総 災害復興フェア』。9月、10月に千葉県を襲った台風15号や暴風雨は…

ピックアップ記事

  1. 1月19日(日)、いすみ市岬町鴨根の清水寺で、第1回坂登り福男選手権が開催された。晴天に恵まれ、大勢のランナーが県内外から集まり、小学生の部…

イベント情報まとめ

  1. ◆サークル ・よさこいチーム飛翠迅 毎(月) 19~21時 市原市立五井中学校 幅広い年齢層のメンバーが、よさこいを通じてひとつになれる!…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る