こでまりの夢 ~助けていただいた命~

~助けていただいた命~

私には4人の子どもがおりますが、3番目の子どもが妊娠4カ月の頃、切迫早産で大量出血し、緊急入院したことがありました。「明日まで状態が変わらなければ、赤ちゃんはあきらめてもらうことになるかもしれない」と医師に告げられたその夜は、ただただ自分の不甲斐なさとお腹の赤ちゃんへの詫びで、一晩中眠れませんでした。始めはショックのあまり、泣くことしかできなかったのですが、そのうちお腹の赤ちゃんと会話し始めました。朝を迎える頃には、「お母さんも頑張るから、あなたも一緒に頑張ろうね」と、何か吹っ切れたように強く語りかけていました。それから1カ月半ほど入院し、退院することができました。しかし、妊娠9カ月の頃、またしても切迫早産のため2度目の緊急入院。前回の入院の時のように、お腹の赤ちゃんとの深い会話ができ、1カ月早い出産でしたが、無事に長男が誕生しました。今考えると、あの辛く苦しい時期があったお蔭で、お腹の中の赤ちゃんとの絆が出来たように思います。

その長男もすくすくと育ち、その後、次男も生まれ、今では息子たちは二人とも消防士となり、人命救助をする仕事に就きました。あの時、命を助けていただいたことは、このことに繋がっていたのかと思うと、誠に感無量の気持ちです。

中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
連絡先 TEL.0475-53-3509

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 『一宮ウミガメを見守る会』は3~5月にかけて、『ウミガメがやってくる町・一宮の海をもっと知ろう!』と題し、3回の連続ワークショップを開催し…
  2.  毎月第2・4(火)・13時半~15時半、東金コミュニティセンターで開かれている『ときがね川柳会』。会員は17名、最高齢は93歳で平均年齢も…
  3.  鴨川市にある私設房総郷土美術館では、6月5日(日)まで『房総が生んだモダニズムの日本画家・酒井亜人展』を開催している。美術館館主の黒川さん…
  4.  来月9日から14日、夢ホール(市原市更級)で『小湊鐵道を撮る仲間たち』展が開催される。この写真展は、写真家の故加賀淺吉氏が中心となり、6年…
  5.  敷地の中にわずか1・5畳ほどの小さな物置小屋を作りました。本来ならもっと早くに作るはずでしたが、次第に物が増え置き場所に困り始めたので、や…
  6.  ちはら台の街には公園が沢山あり、訪れた人の憩いの場となっています。  西には、テニス場がある「堂坂公園」、滑り台がある「睦月公園」、スプ…
  7.  5月になると私は、フクロウが巣を構えるような大きなスダジイを順番に回ります。運が良ければ巣立ったヒナがいるからです。でも今年は声もしないの…
  8.  市原市在住の田波武さんは、昨年4月、パズル界初の『イロハ』3文字を使ったクロスワードパズル、『ひらめきの右脳 理詰めの左脳を覚醒させるイロ…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 『一宮ウミガメを見守る会』は3~5月にかけて、『ウミガメがやってくる町・一宮の海をもっと知ろう!』と題し、3回の連続ワークショップを開催し…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る