ふるさとビジター館  ハンノキ

ハンノキ

 夏の眩しい陽光を浴びて輝き、風に揺れるハンノキの葉を見ていると、どことなく風情を感じます。市内では、長年放置された休耕田や湿地などでハンノキの群落を見ることができます。 ハンノキはカバノキ科の落葉高木。高さは20メートルほどになります。花期は2月から3月頃で、雄花は、まるで細長いイモムシのようです。幹の皮目から空気を地下の根に送るシステムを持っていることから、湿地や湿原などの環境でも生育できるようになっています。また、根には「放線菌」と呼ばれる菌が共生しており、根粒を形成し、空気中の窒素をアンモニアに還元して宿主であるハンノキに供給していることから、栄養の乏しい場所でも丈夫に育つとのことです。
 ハンノキは、古くから染料や刈り取った稲を干す稲架木(はさぎ)などに使用され、人々の暮らしの身近なものであったことなどから、万葉集でも詠まれ、親しまれていました。しかし、近年では皮肉にもスギやヒノキとともに花粉症を引き起こす原因植物となっています。
 ハンノキと言ったら忘れてはならないのが、鮮やかなメタリックグリーン色をしたミドリシジミと言う蝶です。幼虫はハンノキの葉を食べて成長するためハンノキがないと生息できません。生き物たちのつながりを守っていくことが大切ですね。
(ナチュラリストネット/時田良洋)

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  山武市本須賀海岸のほど近く、住宅街の一角に、和泉奏平美術館がある。1993年に48才と若くして逝った画家・和泉奏平の遺作を、自宅アト…
  2. ◇新型コロナで不審な電話が増加中!  県内の個人宅では、「コロナのことで調べている」という不審な電話が確認されています。市役所職員を…
  3.  2020年は「更級日記」作者・菅原孝標娘(すがわらのたかすえのむすめ)の帰京から1000年。作者は父の上総介(かずさのすけ)任務に伴い、上…
  4.  市原市内の古道に道標を作成・設置し、椎津城跡の整備に協力するなど、文化遺産啓発活動や地域行事に協力を続けている姉崎高校の生徒らが、この…
  5.  サッカー場施設の「市原スポレクパーク」は、子どもから大人までサッカー愛好家が集まる市民・県民のための施設です。広大なピッチはナイター設備を…
  6.  分蜂の季節。ニホン蜜蜂を飼っている者にとっては待ち遠しい、期待に胸膨らむ季節です。桜の花が咲いた2週間後くらいが目安で、偵察蜂が新しい棲み…
  7. 「ダメダメッ、沼の主がいるよ。行っちゃだめー」と、子どもたちが人形に向かって必死に叫ぶ。人形劇『やまなしもぎ』の一場面でのことだ。上演…
  8. ◇多発する車上荒らし、部品盗難に注意!  市原警察署管内では最近、車上ねらいやナンバープレートを狙った部品ねらいの盗難が多発していま…
  9. 11月23日(土)、千葉市中央区のそごう千葉店で開催された『市原市・房総 災害復興フェア』。9月、10月に千葉県を襲った台風15号や暴風雨は…
  10.  毎年、年末は空き巣などの被害が増加する。また、今年は台風15号・19号の被害を狙った悪質商法や盗難事件等も発生しており、千葉県警察で…

ピックアップ記事

  1.  山武市本須賀海岸のほど近く、住宅街の一角に、和泉奏平美術館がある。1993年に48才と若くして逝った画家・和泉奏平の遺作を、自宅アト…

イベント情報まとめ

  1. ※イベントの開催につきまして、ご確認の上ご参加いただきますようお願い申し上げます。 ◆サークル ・よさこいチーム飛翠迅 毎(月) 19~2…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る