こでまりの夢 ~子育てが終わってからでも遅くない~

実は私、五十四歳の大学一年生なんです。昨年四月に某大学こども心理学部通信教育課程に入学しました。幼稚園教諭一種免許取得を目指して、日々仕事の合間に大学の勉強をしています。
四人の我が子の子育て中は、自分の時間も取れず、ずっとこの状態が続くような気がしていました。そんな時、お世話になっていた先生に、「子どもはいずれ巣立っていくもの。親は子どもだけを生きがいにしないこと。そのための準備は、若いころからしておくことが必要だよ」と教わりました。子どもを生きがいにしていた人は、母親の肩の荷が下りると同時に、言葉にできないような寂しさを感じることがあります。ひな鳥の巣立ち後の『空の巣』状態に例えられた状態を『空の巣症候群』といいます。または、母親の燃え尽き症候群ともいわれています。
 若いころからの準備とは、自分のやりたいことを見つけておくこと。仕事でも趣味でもなんでもいいそうです。自分が本当にやりたかったことを生きがいにしたらいいのですね。子育てが終わったら夫婦、または、自分だけになる時間が必ずやってきます。その時に迷わないためにも必要なことです。
今、子育て中でやりたいことができないと思っている人は、子育てが終わってからでも遅くないですよ。自分の将来の目標は、自分で決めたらいいと思います。今からできることをやっておきましょう。

中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
連絡先 TEL.0475-53-3509

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 当ホームページは、2/17に新ホームページのオープン予定のため、情報掲載が1/31までとなります。 2/17までに開催するイベント等…
  2.  昭和を代表するスター「石原裕次郎」は今年、生誕90年。映画やドラマで大活躍し、歌手としてもヒット曲多数。誰からも愛された「裕ちゃん」の魅…
  3.  鉄道写真愛好家の皆さんへお知らせです。今年6月5日(木)~6月10日(火)に開催予定の『小湊鐵道を撮る仲間たち展』に写真を出展いただける…
  4.  今年は小湊鐵道開業100周年。これを記念し、アートによる地域づくりの拠点である市原湖畔美術館は、小湊鐵道とコラボプロジェクトを進行中。小…
  5.  成田山公園で毎年行われる冬のイベント「成田の梅まつり」。会場は成田山新勝寺大本堂の奥、16万5000平方メートルもの広大な公園。四季折々…
  6. 【写真】パキスタン・カラチの整備途中の農場で、働く青年たちと田中さん(前列右端)      36年間の市議会議員のあと、パキス…
  7.     ◆一席 記念日を遅れて祝い根にもたれ  一宮町 黒猫胡桃     ・老プランあまく見積り火の車  茂原市 道譯賢…
  8. 【写真】講演する家田さん      昨年12月、市原市市民会館で開催された『令和6年度市原市人権・男女共同参画フォーラム』。男…
  9. 【写真】はにわ博物館展示室の姫塚埴輪        昨年8月、千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪(総数48点うち殿塚古墳30点、…
  10. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 当ホームページは、2/17に新ホームページのオープン予定のため、情報掲載が1/31までとなります。 2/17までに開催するイベント等…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る