#牛久にカフェを作りたいんだ 元気に営業中!【市原市】

 #牛久にカフェを作りたいんだ…発起人たちの思いがそのまま屋号になったカフェスタンドが、3月、小湊鉄道上総牛久駅駅舎にオープンした。発起人は市原市内在住の曽根拓也さん、曽根晴さん、高橋洋介さんの3人。オープン1カ月前には、五井駅西口のコワーキングスペースCo-Saten(交差点・代表小川起生氏)で同プロジェクトの周知イベントが開催され、高校生や大学生、コーヒーに興味がある人、店の開業や起業に興味がある人、牛久が大好きな人など様々な立場の参加者が集まり、配られたコーヒーを味わいながら活動報告を聞いたり、熱心に質問をするなどした。

 プロジェクト始動のきっかけは、昨年春頃のふとした会話からだった。「駅舎の小窓が味がある。ここから切符と一緒にコーヒーが出てきたら素敵だね」「運賃表の一番下に、コーヒー400円なんて書かれていたら楽しいね」。柔軟で斬新な発想が3人の間で生まれ、シャッターを下ろした店が目立つようになった牛久商店街に、かつての活気を取り戻したい、そんな共通の思いから活動が始まった。

賑わった開店前の告知イベント

 駅の出口=商店街の入り口にしたいと言う。コーヒー片手に牛久商店街へ繰り出してほしいから、街をカフェにしたいから、テイクアウト専門にしたそうだ。お店の前には手作りしたベンチを設置。参加者を募り、実際にコーヒー片手に商店街を巡った先行イベントでは、店主たちから特別なお土産をいただくなど、楽しく心温まる交流もあった。また、塗装のプロではない発起人たちが自らの手で内装を頑張っていると、地域の関心や注目を集め噂が広まり、中には見ていられないという感じで手助けしてくれた専門家もいたそうだ。
 開業資金として当初の目標金額70万円に設置したクラウドファンディングでは、熱心な思いを誠実に発信し続けた。日々更新を怠らず、100パーセント返信するなど努力の甲斐もあり、支援者94人、支援総額94万5000円と、無事に達成した。協力者には数々のリターンが用意され、たとえば3000円のリターンは、『開店日特別ご招待』。商店街の和菓子や総菜を食べながら、カフェのオープンを皆で祝い、コーヒーで乾杯する日の特別な1杯が提供された。他にも『お家で楽しむ和菓子とコーヒーの詰め合わせ』『里山トロッコの旅とのセット』など、牛久の街や商店街と共に…という思いが込められていた。
 オープンから半年が経った現在、コロナ対策をしっかりとりながら、再開したうしくにぎわいマーケットとのコラボイベントなども展開されている。コーヒーの味の特長をたずねると、これから進化していくという。牛久に誕生したカフェスタンドが、牛久商店街とタッグを組んで繁盛していく今後が楽しみだ。地域愛がこめられたコーヒーは、どんな味がするのだろう……。

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