スポ協通信 ~コロナ禍の中でのダンスライフ 市原市ダンススポーツ協会~

 社交ダンスに限らず、特に魅せるスポーツにおいては選手の「表情」が大きな意味をもっていますが、このコロナ禍において、すでに2年近くの間、表情の消えた寂しい限りのダンス活動が続いています。
 社交ダンスは男女ペアで組んで踊るものであり、そこにカップルとしての融合性や相手に対しての礼儀、社交性といったものが大切になってきます。 この、組むといった基本的なことが、コロナ禍では蜜との回避で出来ない状況が続きました。その為、どこのダンスサークル等でも練習には多いに悩ましい現実が続き、この2年間での練習の休止・中断で、折角始めたダンスすら止めてしまう方もいることから、サークル自体の存続すら危ぶまれるといったところもあります。
 徐々に感染状況がよくなってきているとはいえ、以前のようにあたりまえのようにカップルで組んで、表情豊かにダンスを楽しむといった状態になるにはもう少し時間がかかるのでしょうか? もともと、踊るということは歌うということと共に、人類の最も古くからの娯楽の一つであり、誰もが楽しめるものから、今やスポーツの一つとして幅が広がっています。老若男女を問わず、公民館サークルから幼稚園や小学生も楽しめるようになり、本来の「踊る」といった楽しみを享受することが出来てきています。音楽に合わせて身体を動かし、男女カップルで組むことにより社交性も求められることから、生涯スポーツとして高齢者にも推奨され、定年を迎えてから始められる方が多いのも社交ダンスの大きな特徴と言えます。
 ようやく、今年3月27日(日)には、市原臨海体育館において、3年ぶりの競技会を開催すべく準備を進めておりますが、感染予防のために無観客を予定しており、一般の方に華麗な競技ダンスを見ていただけないのが残念でなりません。来年こそは美しい音楽とともにジュニアからシニアまでの多くのダンスファンがマスクを外し、笑顔で踊られる光景が戻ることを願ってやみません。
(市原市ダンススポーツ協会・田丸浩)

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