ふるさと点描~臨海部の工場夜景~

 近年、湾岸沿いの工場夜景が注目され、ナイトクルーズが運航されるほどになっていますが、多くの石油・化学工場が林立する市原市の五井・姉崎海岸付近も人気スポットになっています。 

 石油・化学プラントの夜間の景観は「軍艦の満艦飾」とも例えられ、高度成長期を象徴するものとされた時代もありましたが、近年では節電やITを駆使した監視強化など、人による巡回確認範囲が縮小されたことで、特に高いタワー上などの点灯数が削減され、少し寂しくなった感があります。それでも、養老渓谷などの山あいとは趣が異なる『ふるさとの風景』として、臨海部の工場夜景は、市原を代表する風景のひとつであると思います。

 ちょうどこの原稿の作成中の12月25日の朝日新聞千葉欄や市原市の広報1月号に、ナイトツアーを盛り上げようとの記事が掲載されていました。皆さんも、ぜひ一度体験されてはいかがでしょう。

(市原市写真連盟 南市原写真クラブ 山口茂夫)

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