里山と共に生きる

里山と共に生きる
竹を有効活用してよりよい暮らしを

 長生郡長柄町や長南町の里山を救おうとする活動が、NPO法人『竹もりの里』によって行われている。昔はざる、かご、台所用品、農作業用支柱、建材、おもちゃなど、多方面で使われていた竹はプラスチックの普及と共に使われなくなった。よって、未整備の竹林の面積が増加し、現在は県全体としても大きな問題として取り扱われている。     『竹もりの里』の活動は2010年9月からで、内容も様々。竹林整備と同時併行で、タケノコ狩り体験、タケノコ販売、竹ベンチの製作ワークショップ、竹パウダーの販売など。
「竹パウダーは竹を専用の機械で粉砕したもの。密封状態で乳酸発酵します。畑に使用すると野菜に旨みが増し、家庭菜園での使用が増加中です。養鶏飼料に使うと鶏の腸内作用を整えるという報告もあります」と話すのは、『竹もりの里』代表理事の鹿嶋興一さん(64)。また、竹の消し炭も畑の土壌改良剤となり、竹林再生のため販路拡大を目指す。鹿嶋さんは「竹炭は炭素を固定するから、地球温暖化防止につながる」と続ける。
 事務局の田島俊介さん(29)は、「毎月第1・第2・第4土曜日には、長柄町の古民家『竹もり庵』で竹細工サークルが活動中です。老若男女集って、みんなで竹細工をつくっています。第3土曜日は、「竹林整備デー」とし、みんなで長南町と長柄町の竹林で、枯れ竹や古くなった竹を取り除く作業を行っていて、参加メンバー随時募集中です。みなさんも一緒に里山を綺麗にしませんか」と話した。   
 
問合せ 竹もりの里事務所
TEL 0475・47・4348
http://takemori.org

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る