里山と共に生きる
- 2013/8/30
- 外房版
里山と共に生きる
竹を有効活用してよりよい暮らしを
長生郡長柄町や長南町の里山を救おうとする活動が、NPO法人『竹もりの里』によって行われている。昔はざる、かご、台所用品、農作業用支柱、建材、おもちゃなど、多方面で使われていた竹はプラスチックの普及と共に使われなくなった。よって、未整備の竹林の面積が増加し、現在は県全体としても大きな問題として取り扱われている。 『竹もりの里』の活動は2010年9月からで、内容も様々。竹林整備と同時併行で、タケノコ狩り体験、タケノコ販売、竹ベンチの製作ワークショップ、竹パウダーの販売など。
「竹パウダーは竹を専用の機械で粉砕したもの。密封状態で乳酸発酵します。畑に使用すると野菜に旨みが増し、家庭菜園での使用が増加中です。養鶏飼料に使うと鶏の腸内作用を整えるという報告もあります」と話すのは、『竹もりの里』代表理事の鹿嶋興一さん(64)。また、竹の消し炭も畑の土壌改良剤となり、竹林再生のため販路拡大を目指す。鹿嶋さんは「竹炭は炭素を固定するから、地球温暖化防止につながる」と続ける。
事務局の田島俊介さん(29)は、「毎月第1・第2・第4土曜日には、長柄町の古民家『竹もり庵』で竹細工サークルが活動中です。老若男女集って、みんなで竹細工をつくっています。第3土曜日は、「竹林整備デー」とし、みんなで長南町と長柄町の竹林で、枯れ竹や古くなった竹を取り除く作業を行っていて、参加メンバー随時募集中です。みなさんも一緒に里山を綺麗にしませんか」と話した。
問合せ 竹もりの里事務所
TEL 0475・47・4348
http://takemori.org