めだかと共存した米が誕生 その名も『めだか米』!?

めだかと共存した米が誕生
その名も『めだか米』!?

 今秋も、大網白里市にある池田地区では稲穂に豊かな実りができた。10月6日(日)、池田地区会館で『新米のおにぎり祭りフェア』と題して地域の交流がもたれた。「池田地区の米は南玉不動尊の滝で作られている。滝は西暦812年からあり、水が枯れたというのは一度も聞いたことがない」と話すのは、林千佳夫さん(65)。
 今年、自身の田んぼにめだかを放ち『めだか栽培』を行った。「5月にめだかを放つと、条件がよかったのか産卵を終えてみれば数千匹に増えていた。田んぼがめだかで埋まってしまうほど。めだかのおかげで水も動き、雑草も害虫も食べてくれた。めだかは1年で死んでしまうけれど、川に流した水の中に今年生まれた子ども達がいるので、また来年も自然に共生することになるだろう。近年は有機栽培などより自然に近い形を求める農家が多い」と林さん。
 めだかと育ったお米として、現在は『千葉県産こしひかり』という名前から『めだか米』と新たな名称へと考案中だ。めだか米栽培のきっかけを作った、大網白里市在住で歌手の聖川真央さんも「池田の自然を壊したくなかった。めだかがこんなにも生きるのは水が綺麗な証拠。お米は艶とコク、それに粘りがあってとっても美味しい。今まで食べたものと全然違う!」と満面の笑みを浮かべた。
 この日、米4升が釜戸で炊かれ数十個のおにぎりとなり提供された。テーブルの上には他にも秋茄子や柿、漬け物にさつまいもなどが豊富に並び、集まった30人以上の参加者が舌鼓を打った。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  森や川に生息する動植物などを観察し、親子で自然を楽しみましょう!4月27日(土)、9月7日(土)、11月9日(土)の全3回に渡って行い、講…
  2.  いつの間にか春も盛り。寒いうちに庭木に寒肥(肥料)を与えておこうと思ったのに遅くなってしまいました。寒い時は庭仕事がどうしても億劫になって…
  3. 【写真】ケヤキ一枚板のカウンターと。左から鈴木さん、悦子さん、智明さん  大谷家具製作所は2011年11月に長南町長南に工…
  4. 『リーダーハーフェン』は1982年結成の男声合唱団で、42年間その歌声を響かせてきた。構成は、トップテノール・セカンドテノール・バリトン・…
  5.  多くの映画ファンを虜(とりこ)にした女優オードリー・ヘプバーンを、前半・後半と2回に分けて掲載します。ヘプバーンは今でも日本や欧米諸国で人…
  6.  昔から『言葉3割、行動7割』という言葉があります。「子どもは親の言うことの3割までしか身に付けないが、親の行うことはその7割以上を身に付け…
  7.  市原市姉崎小学校を拠点に活動している剣道『錬心舘市原道場』。設立は1987年と長い歴史を持ち、小中学生を中心にこれまで数多くの卒業生を育て…
  8. 【写真】本須賀海岸(当写真は特別な許可を得て撮影しています)  マリンアクティビティのイメージが強い九十九里エリア。成田国…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】ケヤキ一枚板のカウンターと。左から鈴木さん、悦子さん、智明さん  大谷家具製作所は2011年11月に長南町長南に工…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る