『屋形獅子舞大会』盛大に開催

10年に1度のお祭り
『屋形獅子舞大会』盛大に開催

 九十九里町屋形地区(旧片貝村屋形)に伝わる300年の歴史を持つ『屋形獅子舞』。口伝では「正徳元年(1711)卯の年に夷大明神の遷宮祭を行い、五穀豊穣・浜大漁を祈願して獅子舞が奉納された」とされる。その後、数々の芸獅子の演目が導入、創作され、現在は町指定の無形文化財として保存に努めている。
 獅子舞は10年単位で後継者育成と継承を図り、発表大会が行われてきた。前回開催から12年目の今年、11月9・10日の両日、『屋形獅子舞大会』が屋形区民会館前の広場に特設の舞台が設置され開催された。「屋形地区には夏や秋の祭りがなく、住民にとって今日は10年に1度のお祭りなのです。だからこそ盛大に行うんですよ」と教えてくれたのは、獅子舞保存会の会長、古川善則さん。
 実は当初は10月に開催予定だったが、台風の接近で延期。当日も雨が気になる空模様と冷たい風が吹いていた。が、朝から次々と演じられる獅子舞に観客席もヒートアップ。「(獅子の)後ろ足が孫なんだよ」と話す年配の人がいるかと思えば、演じている人の名前が大きな声で呼ばれたり、舞台に向かってお捻りも飛び交い、まさに住民総出のお祭りに。
 この日のために、小学校2年生から30歳までの大人が、暑かった今年の夏前から熱心に練習を続けてきたという。親が子に、子が孫にという形で継承されてきたこの獅子舞。今回も親子や兄弟共演、家族総出で取り組んでいる家庭も少なくなかったとか。
 40分にも及ぶ『四つ足』や『梯子獅子』。見せ場のでんぐり返しや梯子登りでは大歓声と拍手が鳴りやまない。その合間には婦人会と子どもたちによる踊りも披露され、大会は日が落ちても続いていた。

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