アイディア浮かべば、きっとあなたも発明王

 毎月第4日曜日、茂原市にある総合市民センターで月例会を行うのは、『房総発明研究会』のメンバーである。活動歴は25年間、現在の所属者数は20名で、2月の例会参加者は8名だった。午後1時からの3時間に、メンバーは各自発明品の考案や製作発表を交代に行う。  
「最近の社会は小さなアイディアの積み重ねで、どんどん便利になっている。暮らしの中のチョットした工夫で社会の役に立てるかもしれない。研究会は、発表だけでなく製作段階やネーミングにおいてもお互いにアドバイスする。月例会の他に商品の売り込み方の相談を受けたり、特許出願書類の作り方も教えます」と話す会長の大塚誠一さんは、特許を取得した経験や商品化した作品もある。
 麺類を食べやすくした『先割れ穴付きスプーン』開発者の柳田清さんが、「身体的障がいを持った方などに使って欲しいが、商品にどうしたら興味を持って貰えるか」と問うと、メンバーからは、「まずは家族などに実際に使ってもらい実証する」、「商品化までには投資が必要」など的確な意見。「福祉施設でリハビリ用に使えるのじゃないか」と新しい目線でアドバイスした向後達朗さんは、自身も現在特許出願中だ。木を切りながら下車せずに人力で移動できる『高所作業車』の特許を出願中。これは需要が多いのではないだろうか。
 大塚さんは、メンバーの意見にしっかりと耳を傾けながら、「一人で発明するより色んな人と触れ合ったほうが、また新しい考えも浮かぶ。研究会員募集中です」と続けた。

問合せ 大塚さん 
TEL 080・5400・5921  

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