こでまりの夢

~わが子は、どこで誰に、お世話になっているかわからない~

 子どもが、保育園や幼稚園へ行くようになると、親が見えない部分が増えてきます。わが子たちが幼稚園へ行き始めた頃、クラスになじめなくて泣いた時、園長先生にお世話してもらったこと。転んで擦りむいたとき、お友達のお母さんが手当てをしてくれたことなど、このようなことがあったということは、後になって知りました。お世話になったことを知らず、子どもから後で聞いて、親として恥ずかしい思いをたくさんしました。中学校や高校へ行くようになると、もっとたくさんの人間関係ができてきます。どこでどう誰と過ごしているか、まったく見えない部分がもっと増えてきます。
 以前、ある小学校の先生から「保護者の中には、自分の子どものことしか見えていない人がいます。わが子が不利になることがあると、お叱りのお電話をいただくことがあります」とお聞きしたことがありました。わが子は、どこで誰に、お世話になっているかわかりません。一部だけを見て「不利だ、損だ」と判断しないことが大切です。不利だとか損だと思うその何十倍も、世間の人にお世話になっているし、ご迷惑をおかけしているのですから。
「子どもはどこで迷惑をかけるかわからないのだから、親は頭を下げて道を通らせてもらいなさい」と、昔、恩師に教わりました。親は、謙虚で礼儀正しく、頭を下げられる人間でいなければならないですね。「不利だ、損だ」と言えばいうほど、わが子が不利になるし、損をするのではないかと思うのです。

中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園理事長。エッセイスト。
http://www.en-sta.jp
連絡先 TEL 0475-53-3509

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  2.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  3. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  4.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  5. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  6.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  7.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  8.  市原を中心とした房総の地域歴史を調査・探求している房総古代道研究会は、令和6年4月、会誌『房総古代道研究(七)』(A4版82ページ)を発刊…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る