酪農の魅力を明るく歌って伝えたい 畜産ガールズ『CowMix』奮闘中!

 今、酪農業界を盛り上げている畜産ガールズをご存知だろうか。その名も『CowMix(カウミックス)』、県内出身の畜産後継者と消費者の女性で結成されているグループである。『CowMix』を自らの手で立ち上げ、リーダーとしてメンバーをまとめる東金市在住で『よっちゃん牧場』の後継者(嫁)である伊藤真子さんは結成のきっかけを「初めは、2013年に私が『ミルク大使』に選ばれたこと」だと話す。
『ミルク大使』とは、進行している若者の牛乳離れとそれによる生産減少で酪農業が厳しい環境にあることから、酪農家の立場である『ミルク大使』がイベントに参加して牛乳の魅力を再発信しようという企画。「賞状をもらい、何度かイベントに参加したが物足りない。酪農をもっと盛り上げられるようにユニットを結成したいと思い、仲間を集めて『CowMix』が誕生しました」と続ける伊藤さんは、ピンク好きのオシャレな女性である。毎日牛舎の仕事をこなす。春が来れば田植えもする。『CowMix』を通して3K(危険、汚い、きつい)のイメージが定着している酪農という仕事のイメージアップを計ろうと奮闘中だ。
『CowMix』は2013年10月5日、船橋競馬場で行われた『畜産フェア』でデビュー。その後、チバテレビへ出演し『東金桜まつり』でもステージを飾った。CD『先駆者たち ~白と黒のrevolution~』をイベントなどで販売中で、6月には新曲が出る予定。『先駆者たち』は伊藤さんも作詞に加わったそうで、メンバーも熱く歌い上げている。他メンバーは、東金市在住のエミ(28)、ヨシミ(28)、サトコ(27)、大網白里市在住の ノブ、館山在住のユキノ(23)、東庄町在住のケイコ(29)、今後参加予定の山武郡在住のアリサ。
 伊藤さんは自身のCDを手に、「メンバーには感謝ばかりです。エミは責任感があり高い目標を持てる。歌もうまい。ノブは物事を明確にする手助けをしてくれる。リーダー気質でとても助けられる。立ち上げてからなかなか話が進まなかった時、ポジティブさに救われた」とメンバーへの色々な想いを漏らす。結成時は方向性が決まらず、気持ちもばらばらだった。酪農家で働いているメンバー、消費者メンバーも互いに多忙ゆえ全員が集まれる機会も少ない。その中で、「レコーディングやダンス練習、毎月第3木曜日に定期的に集っては話し合いを重ねることで本音も打ち明けられるようになった。思うように進まず悔しくて眠れない夜もあったけれど、土台はできた」と強く宣言。
 農家、及び酪農家は厳しい環境の中働いている。TPP問題、後継者不足、そして動物が病気になればそれだけで甚大な被害をもたらす。『CowMix』のコンセプトは、安全でおいしい畜産品をPRしながら、明るく歌って踊って盛り上げようというもの。伊藤さんは、「私は義理の母が誘ってくれた畜産レディースネットワークのおかげでみんなとも出会えました。しかし、なかなか外に出づらいお嫁さんや後継者の人もいて、まだまだ酪農家は閉鎖された環境におかれている」と分析する。自らが働いているからこそ、鋭い意見を上げられる。そして、その問題を打破するために行動できる彼女。長く続いてきた歴史を変えることだけがいいとは限らない。しかし、変えようとしなければ進めない。だからこそ、「ゼロからイチを生み出すのはこんなに大変なんだと実感した」と語る。
 今後の目標は3つ。「まず、メンバーをもう3~5人募集したいので応募されたい方は連絡ください。若い元気な後継者にどんどん前に出て欲しい。2つ目は、ネット番組を制作中です。番組では酪農の仕事を紹介したり、『牛乳はるまき』など牧場レシピを公開する予定。また、農家独特な悩みを抱える人の悩み相談コーナーも設けたい」という。「あとはCD販売。売り上げが活動費用になっているので頑張りたい」と伊藤さん。メンバー全員が、『CowMix』を周りに希望を与えられる存在にしたいと目指しているが、「メンバー本人だけでなく、活動できているのは親、夫など家族の理解もあるから。ありがとう」と感謝の気持ちも忘れなかった。イベント関連など企画、及び依頼は随時募集中。

HP https://www.facebook.com/cowmix.ne.jp/

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