藁を編んで納豆を手作り!お味はいかが?

 1月10日(土)、いすみ市にある千葉県いすみ環境と文化のさとセンター主催で『わらづと納豆を作ろう』が行われた。『わらづと』とは藁を束ねて中に物を包むことで、参加者は納豆の魅力に引き寄せられた老若男女20名。講師はいすみ市岬町在住、R工房で自然農を営む佐野洋夫さん。
「藁は畳の匂いがするのが新鮮です。できれば手で刈ったものを、家の中で干すといいでしょう。豆についても買ったもので作るのではなく、近くの農家で収穫したものを料理するとより安心で安全ですね」と佐野さん。講座内で、主に参加者が奮闘したのは藁の束ね方。16本の藁を使い、専用の定規で長さを測りながら編み込んでいく。タラ編みやミシン編みなど慣れない作業をこなしながらも、「これだと隙間があるから豆が落ちちゃうかな」、「ピーナッツの豆でやれば大丈夫だよ」など冗談を交えた会話が進む。「霧吹きで手を濡らし柔らかくしながらやらないと、藁が切れてしまうので気をつけてくださいね!膝の上でやると安定して作りやすいですよ」など常時、佐野さんのチェックする声が飛ぶ。
 次第に手付きがスムーズになったところで、それぞれ本番の藁での作成に入る。完成した『わらづと』は煮沸消毒を済ませたあと、納豆菌を含んだ藁2束と十分に蒸かした小黒大豆を入れて出来上がり。豆がこぼれないようにしっかりと縛り、温度を保つためのホッカイロを添えて新聞紙で包めば、あとは発酵するのを待つだけ。「食べるのが楽しみです!」と満足した声を上げながら、参加者は佐野さんへの質問を続けていた。

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