- Home
- 外房版, シティライフ掲載記事
- 歴史ガイド付きウオーキングin長柄
歴史ガイド付きウオーキングin長柄
- 2015/3/27
- 外房版, シティライフ掲載記事

3月14日に長柄町都市農村交流センター主催の『長柄ダム エンジョイウオーク』が行われ、6名の参加者は長柄ダムの周辺を時速約5キロの速さで2時間歩き、ほどよい汗を流した。
講師は『日本ウオーキング協会』公認指導員の安嶋健さん。同イベントは、1・2・7・8月を除く毎月第2土曜に「健康づくりと仲間づくり」をテーマに毎回コースを変えて開催される。神社検定3級保持者の同センター職員、大塚浩市さんが地方史について説く歴史ガイドも好評だ。今回のコースは、ヤマトタケルノミコトをご神体とする武峯神社へと向かう『権現森コース』。
アキレス腱を伸ばすなど念入りなストレッチをしてからスタート。同センターを出て右折、両脇に杉林や民家が並ぶ車道を通り、突き当たりを長柄浄水場方面へ。しばらく歩いて道の駅『ながら』を左折し、バス停『六地蔵局前』の前の道を渡って『関東ふれあいの道』へ入る。民家の庭などに咲く梅に春を感じながら、のどかな田舎道と山道を『武峯神社』の道標に従って歩いていく。途中、思いがけずフキノトウを発見し、夢中で採集する場面も。急な上り坂では、安嶋さんが「2回吸って2回吐く腹式呼吸を意識して」とアドバイス。
137段の石段を上がったら、ようやく武峯神社が姿を現した。ヤマトタケルノミコトが東北征伐の折に兵を休めたとの説がある。一行が東京湾を渡る際、荒波を鎮めるため入水した妃、オトタチバナヒメを偲んで寝付けず『不寝眺坂』と名付けた坂が同町にある『鼠坂』の由来だとか。道中にあった社に蔵されている神輿は、台座に丸い取っ手のような金具「たたき環」のついた古く珍しいものだそう。「叩くとガチと音がする。ご神体と担ぎ手がコミュニケーションをとるための手段だったのでは」と大塚さん。
復路は長柄ダム湖周囲の遊歩道を通り、帰途に着いた。「正しい姿勢で速く歩くと心臓の筋肉や心肺機能が鍛えられ、血流がよくなります。肩こりや腰痛が改善され、美肌効果も期待できますよ」と安嶋さん。速く長く歩くには靴も重要だ。後ろに人差し指1本分入るほどの余裕があると最適。そして踏み出した時の、甲を折り曲げた状態で靴紐を結ぶと締め付けすぎなくてよい。参加者からは「指導員がついているので、健康にちょうどよいペースで歩けるのがいい」との声が聞かれた。
次回の同イベントは桜を堪能する4月11日(土)の『2・3号谷コース』と5月9日(土)(コース未定)。のんびりウオーキング、とはいかないが楽しくおしゃべりする余裕はある。少人数でアットホームな雰囲気が魅力でもある同イベント、一度挑戦してみては。
問合せ 長柄町都市農村交流センター
TEL 0475・35・0055